【ジュネーブ共同】国際ボクシング協会(AIBA)は30日、2016年リオデジャネイロ五輪での不可解な審判や判定を巡り、不正に試合結果を操作する仕組みが存在したことを独立調査チームが特定したと発表した。約150ページの報告書では、一部の試合の前に審判会議でどちらの選手が勝つべきかが指示されていた実態が明らかになった。
報告書はレフェリーや採点担当のジャッジを管轄する委員会が不正を主導したと指摘。リオ五輪の出場枠を争う予選は「腐敗と操作のための練習場だった」とし「不正の種は何年も前、少なくとも2000年以降の五輪からまかれていた」と断じた。