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白いもみがら獣発見

このブログの読者なら、白い謎の物体についてすぐにピンとくることでしょう。

最近、新しいマイクロスコープを入手したので、気になっていたものを覗いてみました。
今回の動画はこのマイクロスコープで撮影したものです。

土壌の中に見える白い菌糸の様子です。動画にすると、迫力が出ますね。

以前も同じタイプのマイクロスコープを所持していましたが、
画素数が倍のモノが発売されていました。
右下の金色のが、スコープの本体。
中央が今回の動画の対象物。
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カタログスペック
▲10倍~200倍の倍率と10mm~500mmの焦点範囲を持つポータブルUSBデジタル顕微鏡です。最大1280 x 720ピクセルの解像度を持つ200万画素のCMOSカメラ

アマゾンで買いました。
中国からの発送で、到着まで2週間かかりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08GKWXQ64/ref=cm_sw_r_tw_dp_XKHCPSW5V9PR6Q4K8W4Y?_encoding=UTF8&psc=1 @amazonJPより

さて、これで、今まで謎だったモノの正体がわかるかもしれません。

菌糸の太さを図るには、物体の距離の計測が必要で、そのための目盛を作りました。
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細い線の間隔は0.5mmです。

対象物に合わせて距離の登録をすることで大きさを推測することができます。
この顕微鏡で見ることの出来る菌糸の太さは、0.001mmです。
人間の目で見ることの出来る菌糸の太さは0.1mmまで。

籾殻に繁殖した、菌糸の写真を掲載します。
細い菌糸のそばに黒いボッチがあります。
大と小の2種類が確認されます。
共に菌糸の胞子でしょう。
この胞子を詳しく観察するには高価な顕微鏡が必要になります。

また、極小の水滴がありました。
直径が0.01mmです。
菌達の貯水庫でしょう。

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モヤシのようなヒョロヒョロしたのが細い菌の集合体。
モヤシ1本に数百の菌糸が束になったものです。
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黒い粒が胞子だと思われます。
空気中ではホコリにしか見えないでしょうね。
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とってもきれいな水滴の写真
糸状菌の造る水玉の写真は世界初かもしれませんよ。
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菌の種類はDNA鑑定でないと無理だと思いますが、麹カビか、担子菌?
正体不明です。