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時事通信の怪文書

ま、書き換え後もおかしいんですが。

時事通信「自民1強に終止符」怪文書

時事通信が10月31日23時24分に「自民1強に終止符」とする怪文書をUP。

この文章、いろいろおかしいです。

日本維新の会と国民民主党が登場せず

まずこの時点で自民党が単独過半数を獲得することは確定とされていました。

その上で、絶対安定多数である261議席を獲得するかどうかが注目されていました。

その段階で『「自民1強」への終止符だ。』などとしたり顔で書かれても上滑りしている。予定稿をそのまま掲載してしまったのか、願望がダダ洩れだったのだろうか?

4倍弱の41議席を獲得し単独での懲罰動議提出権をも有するようになった野党第3党の「日本維新の会」や共産党の議席を超えた11議席を獲得して議席を伸ばした「国民民主党」についてまったく触れていない。

この時点で、今回の選挙を当たり前に伝える気が無いんだなって。

しかも、時事通信の問題はこれに留まりません。

しかもこっそり書き換えた時事通信「与野党の勢力が縮まった国会で」を削除、願望垂れ流し

時事通信「自民1強の終止符」「与野党の勢力が縮まった国会」をこっそり修正

修正前魚拓⇒https://archive.md/Qqvm0

しかも時事通信は記事を当初からこっそり書き換えています

タイトルが『顔代える戦略不発、自民1強に終止符【21衆院選】』から『「自民1強」に疑問符【21衆院選】』に変更。記事後半の内容が大幅に修正されています。

極めつけは変更前の『与野党の勢力が縮まった国会で』という一文。

いつ衆議院議員の議席数を削減したの?(笑)

勝者なき衆院選」も、維新が4倍弱の議席になった事実と齟齬が生じています。
(記事UPの当時で既に30議席以上が確実と報じられていた)

流石に修正されましたが、修正後も「立憲民主党などの既存野党は、政権への不満を自身への支持に大きくつなげることはできなかった」という記述が。

あいかわらず日本維新の会国民民主党の文字を登場させないようにしている。

維新への支持が「不満の受け皿」というものに留まらないという見方なのだろうか?

まぁ、報道において「野党」と言えば旧民主党とその流れをくむ立憲民主党、共産党を指す用語としてこの10年弱の間に定着した感があるのですが(1人しかいないのになぜか社民党も含まれる場合もあった)、そういう用語法で立憲と共産を「優遇」して他の政党を差別して知名度を与えないという報道姿勢も限界ですよ。

流石に結果が全て確定した後の記事では触れていましたけど、淡白な結果の伝達の文脈においてのみ登場するにすぎません。

自民261、絶対安定多数 立民後退、維新3倍増―衆院選、全議席確定【21衆院選】:時事ドットコム

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