パナソニックは、換気扇や熱交換器などを手掛ける換気事業について、令和7年度の売上高を現在の3割増となる1000億円超に伸ばす計画を策定した。国内のほか、中国や東南アジア市場を軸に販売拡大を目指す。新型コロナウイルス流行に伴う空気への関心の高まりを追い風に、世界シェア首位の同事業をさらに成長させる考えだ。換気扇などの従来製品に加え、換気時のエネルギー効率を高める熱交換器の普及に注力する。コロナ禍で空気の状態を把握したいとの需要に応え、二酸化炭素(CO2)濃度を測定する機能の搭載も検討する。海外では、8月に中国で新工場を設立した。ベトナムでも約50億円を投じた新工場が10月に稼働予定だ。