東京オリンピック、ウエイトリフティング男子96キロ級の山本俊樹選手は、後半のジャークで200キロを3回とも失敗し、初めてのオリンピックは記録なしに終わりました。
山本選手はバーベルを一気に頭上に挙げる前半の「スナッチ」で168キロを挙げ、7位で後半に進みました。
バーベルをいったん肩まで持ち上げたあと頭の上に挙げる後半の「ジャーク」では200キロからスタートし、1回目はバーベルを肩まで持ち上げましたが、頭の上まで挙げたあとに落とし、2回目も肩から落として失敗しました。
そして、最後の試技となった3回目は肩まで持ち上げましたが、後ろに倒れ込みながらバーベルを落として失敗に終わり、山本選手の初めてのオリンピックは記録なしに終わりました。
金メダルはスナッチで177キロ、ジャークで225キロを挙げ、合計402キロのオリンピック記録を出したカタールのファレス・イブラヒム・サイード・ハスーナ・エル・バフ・エルバフ選手。銀メダルはベネズエラのケイドマル・ジョバンニ・バジェニージャ・サンチェス選手。銅メダルはジョージアのアントン・プレスノイ選手でした。
「今できるすべて出し切ったので悔いない」
山本選手は記録なしに終わった初めてのオリンピックについて「今できるすべては出し切ったので悔いはない」と淡々と話しました。
前半のスナッチで日本新記録の168キロを挙げたことについて、「国際大会では常に日本新記録より、1つでも順位を上げてメダルを取りに行っているので、今回も記録を狙いに行ったのではなく、自分のベストを出す中で出た記録だった」と振り返りました。
そのうえで、今後については「今回は足のけがを抱えての挑戦だった。こんな結果で終わっておいて言うことではないと思うが、万全の状態であれば表彰台は狙えると思うので、パリ大会までにそこまで引き上げていきたい」と話していました。