もっと詳しく

ベストセラー書籍「嫌われる勇気」を知ってるだろうか?
アドラー心理学を対話形式にして解りやすく解説した本だ。
心理学といえばフロイトやユングが有名だが、
同じ時代にいたアドラーを知ってる人は少ないだろう。
今年になって、我輩は岸見一郎という哲学者が著した
「アドラー心理学入門」という本を読み、大きな衝撃を受けた。
何と我輩の信条にソックリだ
その後、同氏によるベストセラーの「嫌われる勇気」を読んで、
その素晴らしさを再認識。
今や完全にアドラー心理学フォロワー、
=アドリアンの仲間入りだ。

このブログで我輩は、
人間の心や精神について多くの記事を書いてきたが、
同じような理論を構築した人が100年前に存在していた事に
大変ビックリした。
というより、
彼の理論は形を変えて既に多くの人々を感化していたようだ。

我輩が影響を受けたW・ダイアーやR・カールソン、
W・レーネン、野口嘉則らが
アドラー心理学を学んでいたかどうかは知らないが、
自己啓発のメンターやカウンセラーなど
精神世界を探究している人ならば、
どこかで必ず彼の理論に触れているはずだ。

D・カーネギーの「人を動かす」とか、
S・R・コヴィーの「7つの習慣」なども非常に近いらしく、
彼らも影響を受けていたんじゃないか?

つまり、アドラー心理学は古くから自己啓発のコモンセンス
=(共通認識~常識)として浸透していたって事だね。
それでも、アドラー心理学というワードが
長らく我々の耳に入って来なかったのは何故か
アドラーには只の一冊も著作がなく、
その理論は対話や講演でしか一般に伝わらなかったからだ。

しかも、弟子の殆どはナチスに捕まって殺されてしまい、
後世に伝わるルートが著しく狭くなってしまった
アドラー自身がユダヤ人という事もあり、
ナチスの脅威から逃れるためにアメリカへ航ったそうだ。
そこで、彼は精力的に活動したものの、
英語が不馴れで上手く伝わらず
多くの人々に誤解されたらしい

またアドラーは非常に欲のない人で、
自分の名を売るより、自身の理論が広まる事を重視しており、
他人に利用される事にも腹を立てなかったという。
現に彼は生前、
「私の名前は忘れ去られても構わない」
…と語っていたそうだ。
それでも、後年になって
熱心な賛同者たちによってアドラーの理論が伝えられ、
彼の名と功績が次第に世間に広まり始めた

アドラーによる、
「本を書かずに対話で伝える」という方式(?)は
古代ギリシャのソクラテスそっくりだ。
このソクラテスの理論は
弟子のプラトンによって文献化されており、
釈迦が説いた仏教を経文にしたのも弟子たちだった。
そして、これらの文献や書籍を読んで影響を受けた者が、
また自らで理論を固めて、同じように人々に伝え、
書籍となって我々の手に届いている。
まるで、人類による壮大な「知のリレー」だね。
古代ギリシャのソクラテスやインドの釈迦らが託した理念が、
時代と共にバトンタッチされてきたのだから。

よって、アドラーも、ソクラテスやプラトンやアリストテレス、
カントやヘーゲルや
ニーチェ、釈迦に至る
多くの哲学者や思想家からの影響を受けていたに違いない。
つまり、アドラー心理学は、
歴史上の様々な哲学者や思想家が遺した知恵を受けて完成した
集大成だという事だ。
そして後世のアドラー心理学フォロワー
(アドリアン)たちの研究によって数々の著作が世に出され、
遂にはベストセラーとして多くの日本人の目に入るようになった
…って訳だね。

はっきりいって、アドラーの理論はスゴい
「どうすれば人間は幸せになれるのか?」、
…という人類が抱き続けてきた究極の問いに
明確な答えを出している。
アドラー心理学を理解したら、まさに人生が変わるに違いない。
我輩が今まで回り道をして
やっと掴んだ自己変革理論の多くが、
アドラー心理学を学ぶだけで誰もが身に付けられるだろう。
何だか、悔しいやら恥ずかしいやら、
嬉しいやらで複雑な気分だ。

とにかく「嫌われる勇気」を読んでみて欲しい。
人類の叡知が産んだ新たなバイブルが現れたんだ

バイブルといっても、
宗教とは違って信仰するタイプのモノじゃなく、
頭で考えて理解出来るものだから心配無用。
しかも、誰にも解りやすく書かれているから安心してくれ。

我輩が今まで書いた記事にも、
アドラー心理学的なモノがたくさんあるので
良ければチェックしてみて欲しい。
でも、やはりアドラー心理学を学んだ方が確実かな