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Google(グーグル)は、オンラインユーザーのメディアリテラシーを向上させることを目的に、Google検索の結果に加えるいくつかの変更を発表した。2021年前半に導入した「About this result(この検索結果について)」の機能を拡張し、ウィキペディアの記述やサイト自体の説明に加え、ニュースやレビューなど、ユーザーがあまり見たことがない情報源や初めて見る情報源を、より評価するために役立つ情報が、検索結果に含まれるようになる。また、同じトピックに関する他の情報を併せて表示するなど、元の検索に関連する可能性がある他の情報源もユーザーに紹介する。

同社は2021年2月、米国で英語の検索結果に「About this result」を導入し、Wikipedia(ウィキペディア)から引用した短い説明(もしあれば)や、そのサイトが初めてオンラインになった時期、そのサイトへの接続が安全かどうかなどを表示するようになった。

関連記事:グーグルが検索結果でサイトの詳細情報もメニューで表示へ、米国での英語検索のみ

近々、このパネルがより詳細な内容にアップデートされる。ウィキペディアに掲載されているサイトの説明だけではなく、ウェブサイトが自分の言葉で自身について語っている内容も掲載されるようになる。この情報は(もしあれば)ウェブサイトから直接取得される。多くの場合、サイトは新しい訪問者にサイトを紹介する「about section」の中で、著者や出版者、目的などの詳細を記載している。この情報が抽出されて「About the Source(この情報源について)」パネルに詳細が表示されるようになる。

その下には、そのサイトが初めてオンラインになった時期がGoogleによって表示される。この情報は、そのサイトが長期間にわたって存続してきたウェブサイトなのか、それとも最近の誤報やプロパガンダキャンペーンの一環として作られた新しいウェブサイトなのかを、ユーザーが見分けるのに役立つはずだ。

画像クレジット:Google

また、Googleは、ウェブ上にインデックスされている情報源そのものに関する詳細な情報も、ユーザーに提供するようになる。ここでは、ニュースサイトやレビュー、そしてBetter Business Bureau(商事改善協会)のような信頼できる組織などで、他の人がその情報源であるサイトについて何を言っているかを分析することができる。これにより、他のソースに記された記録から、そのサイトがオンライン上でどのような評価を受けているかを知ることができる。

この「その他」のセクションでは、オープンウェブからのGoogle検索結果に基づき、そのウェブサイトに関する情報をユーザーに提供する可能性のあるページを特定すると、Googleは説明している。また、中立な視点を提供するため、その情報源となるウェブサイトによって作成や管理がなされていない有益な結果を優先させるという。

さらに、Googleは「About the Topic(トピックについて)」という機能を追加し、ウェブ検索者に、同じテーマに関するトップニュース報道や他の検索結果など、元の質問に関するより多くの情報を提供するようになる予定だ。これは人々が興味を持っているものについて、より多くの情報を得るのに役立つだけでなく、人々がいわゆる「フィルターバブル」の中で孤立してしまうのを防ぐことができる可能性もある。フィルターバブルとは、自分の好きなソーシャルプラットフォームが、人の好みを学習し、エンゲージメントを高めるために同じような情報をより多く提供することによって、自分が好む情報にしか触れることができなくなる状態のことで、ソーシャルメディア時代の深刻な問題となっている。

今回のアップデートは、米国時間9月29日に行われたGoogleの検索技術に関するライブイベント「Search On(サーチ・オン)」で、同社のトラスト担当VPであるDanielle Romain(ダニエル・ロマン)氏によって発表された。

これらの機能は今すぐに利用できるわけではないが、米国では「今後数週間」のうちに英語による検索で導入される予定だ。将来的にはより多くの国々で「About this result」を提供できるように取り組んでいると、Googleは述べている。

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画像クレジット:Google

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)