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読者の通帳を見ながら、コラムニスト兼ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんがマネーセンスの磨きかたを指南するOggi本誌の人気連載。今回は、広告制作会社勤務 K子さん35歳の通帳を紹介。

広告制作会社勤務 K子さん(35歳)の場合

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K子さんDATA
職歴:4年間の商社勤務を経て、現在の会社に転職。広告クリエーターとして9年目。
手取り給与:約40万円
住まい:都内で夫とふたり住まい

預金総額
普通預金:約986万円
ネット銀行:約10万円
TOTAL:約996万円

K子さんの通帳は、こんな感じ!

1|クレジットカード払い
ZOZOTOWNで頻繁に購入していたときにつくったZOZOCARD。そろそろほかのカードに切り替えたいけれど…。携帯代や通信代、仕事の資料代などの支払いに使用。

2|給料
毎年少しずつアップし、この夏は久々にボーナスも支給された。金額に不満はないし副業もOK。ちなみに、夫婦間でお互いの給与額は明らかにしていない。

3|じぶん銀行へ
昨年、引っ越しした際、家賃引き落とし用に手軽に口座開設できるauじぶん銀行を選択。K子さんが月10万円、夫が月9万円を入れ、家賃19万が引き落とされる。

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貯蓄1000万円を目前に生き方を考え直す

「30代で1000万円貯蓄を目標にしてきて、あともう少し! コロナ禍でお金を使わなくなって、貯めるスピードが加速したみたいです。副業で貯めてもいいけれど、もう仕事はほどほどでいいかな。目標の貯金額が見えてきたところで、最近怠っていた自分への投資を再開するのも、今こそ必要な気がするので」

在宅勤務で自由な時間が増え、趣味で英語と韓国語を独学で始め、自宅の居心地のよさを追求するため部屋の模様替えにも着手した。どちらも出費はゼロ。コロナ禍で、時間も心も大充実なのは、恵まれた環境だと思って感謝するしかない。

「いい仕事ばかりを考えて走り続けてきたけど、これからは生活もお金も頑張りすぎないで生きたい。35歳でこんな落ち着いちゃっていいの? って気もするけど、それも今のご時世だと思うから」

西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス

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そのまま無理のないペースで自分を高めよう

人生が長くなり、貯蓄だけでなく、いかに収入を長く得られるかも重要。時間やお金を自分へ投資すること、大切です。2ヶ国語のレッスンも、気持ちが充実して仕事にも好影響だと思います。

クレジットカードは、購入金額が高いお店でお得になるものを選んでみて。楽天なら楽天カード、アマゾンならAmazon Mastercardクラシックなどがあげられます。カードを切り替えると、サブスクサービスなどの見直しにも繫がって◎。

普通預金から800万円ほどをネット銀行の定期預金に移せば、少し増やせます。K子さんは貯蓄も盤石なので、月1000円や1万円で〝つみたてNISA〟で世界中の株に分散させる投資信託を積み立ててみては。投資が自分事になると、世の中の経済情報を追いたくなるはず。また新しい世界が広がると思います!

2021年Oggi1月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

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