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会場近くでグレタさんらデモ、COP26 首脳級会合始まる

 気候変動対策について話し合う国連の会議COP26の首脳級会合が始まりました。

イギリス ジョンソン首相
 「行動を起こすのが遅ければ遅いほど環境が悪化し、破局的な状況に追い込まれた時の代償は高くつきます」

アメリカ バイデン大統領
 「我々は目の前の大きなチャンスを掴むのか、それとも将来の世代に苦しみを強いるのか、この10年がその答えを決めることになります」

 会合では2日間にわたり、各国首脳がそれぞれの国の気候変動対策などを説明します。岸田総理も2日に演説を行うため、まもなく日本を出発する予定です。

 世界最大の温室効果ガス排出国、中国の習近平国家主席は出席せずメッセージを寄せるにとどまりました。風力や太陽光発電などを推進すると強調しましたが、「二酸化炭素の排出量を2030年までに減少に転じさせ、2060年までに実質ゼロにする」という従来の目標の前倒しには言及しませんでした。

記者
 「会場近くの公園で、グレタさんが抗議活動を行っています」

 会場近くではスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんら若者たちが気候変動対策の強化を求めてデモを行いました。ウガンダ人のイーベリーヌ・アチャンさんは気候変動の結果、食糧不足になったり洪水で家や学校が流されたりしていると窮状を訴えました。

ウガンダ イーベリーヌ・アチャンさん
 「アフリカの状況は既に悪化しています。行動が起きなければ私たちの未来は絶望的です」

 COP26では過去に定めた目標額に達していない途上国への資金支援についても議題となります。