大阪市立大学と日本製鉄、東北大学らの研究チームは27日、常圧の二酸化炭素から、ポリカーボネートジオールを直接合成することに成功したと発表した。ポリカーボネートジオールはプラスチックの一種であるポリウレタンの原料で合成皮革、熱可塑性樹脂、塗料等などの主要原料に使用されている(日本製鉄、テレ東BIZ)。
今回の研究では酸化セリウムを触媒として用いることにより、有毒なホスゲンや一酸化炭素を原料として使う必要が無いほか、これらの代替原料として使用される高圧二酸化炭素とジオールと反応させてポリカーボネートジオールを合成する手法で必要だった高圧二酸化炭素や脱水剤が不要になり、目的のポリカーボネートジオールを92%という高い収率で得ることに成功したとしている。
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