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 大阪府吹田市の吹田署千里山交番で2019年6月、警察官を包丁で刺し拳銃を奪ったとして強盗殺人未遂などの罪に問われた無職飯森裕次郎被告(35)の裁判員裁判公判が2日午後、大阪地裁(渡部市郎裁判長)であり、弁護側は最終弁論で「病気の影響で正常な精神状態ではなかった」と無罪を主張し、結審した。検察側は同日午前、懲役13年を求刑。判決は10日に言い渡される。

 被告は起訴前と起訴後の精神鑑定で統合失調症と診断されており、弁護側は妄想に支配され「犯行を思いとどまる能力が失われていた」と指摘。周囲から攻撃されていると思い込み、仕返しのために事件を起こしたと主張した。