Affinity Designerを導入しました。
UIはクリスタよりわかりやすく迷うことがありませんでした。数時間で実作業レベルまで使えるようになりましたので、解説不要なソフトかもですけど、一応めもしておきます。クリスタとのデータ連携だけは情報がなく若干悩みました。
Affinity Designerとは
イラレみたいなパスを扱えるベクターのグラフィックソフトですね。イギリスのソフトウェア会社のようです。開発会社Serif Europeは1987年設立なので結構老舗みたいです。他にAffinity PhotoとAffinity Publisherがあります。
Affinity Designerを導入した経緯
個人的にパスツールは滅多に使わないのですよね。でもたまに使いたくなるときがある。毎日使うならIllustrator CCでもいいのですけど、Illustrator CCは月額のため買い切りのAffinity Designerにしました。
パスは使いやすいですし、イラレやクリスタの対称定規みたいなこともできます。
イラレはCS6を持っているのですけど、CS6はもう進化しません。新しいAffinity Designerがよいと思いました。試用版から試しましたが使い勝手もかなりよいです。
Affinity Designerのライセンス
ライセンスは別々ですが、もともと安いため許容範囲です。Mac、Windows、iPadとでている安心感もあります。
Affinity Designerの使い方
要点のみ簡単に。
パスのハンドルを片方動かす
optionを押しながら
パスの結合・除外
2つパスを選んで
右クリック > ジオメトリ
いろいろあるので、好きな結合方法を選べます。
追加:合体見たい感じ。外枠が残る形。中の線は消える。
除外:2つ目の線により除外される感じ
交差:重なっているところが残る
中マド:重なっているところが消える。あまり使わない
除算:1枚目は重なりが除外、2枚目はもうひとつのカーブの重なりが除外、重なりのレイヤーが追加。あまり使わない
カーブを結合:パスを維持したまま1枚のレイヤーになる
追加と除外がよく使いそうです。やってみた方が早いです。
パスのノードを四角を丸にする
画面上の変換:スムーズのアイコン
図形をパスに変換
円 > 描く > 右クリック > カーブに変換
塗りつぶしなし
不透明度を左
左右対称
次のコマンドで左右対称になります。
レイヤーを選ぶ
表示 > スタジオ > シンボル > 作成
あとはレイヤーを複製し、配置位置を調整してあげるだけ。
作成したレイヤーを右クリックから複製
レイヤ > 変換 > 左右反転
反対の位置に移動する
点の数調整
個別調整はできますけど、修正は少ない方がいいですよね。
スピーディの方が点が少ないです。
あと、ブラシはスタビライザという機能で綺麗な線がひけます。
ブラシ(デザイナーペルソナとピクセルペルソナ)
デザイナーペルソナ:パスを選んだ状態で、ブラシのタブをクリックしてパスに沿ったブラシ
ピクセルペルソナ:ベクターブラシツール
塗りもカーブで描いていっていいのか、ちょっと疑問でしたが、
こちらの動画では普通に描いていますね
この頃からAffinity Designerを使いこなしていた人いるんですね。いい絵です。
消しゴム
画面左上で[ピクセルモード]のアイコンを押してに切り替える。(デザイナーペルソナでは消しゴムアイコンがない。最初、ちょっと戸惑った)
ツールの内容が変わる。消しごむアイコンを選び消す。
カーブの線の色をまとめて変える
1、レイヤー右クリック > グループ化
2、グループの大元の色を変える
ちなみに個人的に表記はRGB16進数スライダーの方がわかりやすい!
キャンバスのサイズ変更
ファイル > ドキュメント設定 >
再スケール:そのまま拡大される。ベクターデータだからできること
ページに固定:キャンバスの広さが変わる。
ルーラーの単位を変える(%指定は?)
左上のpx(単位がpxなら)を右クリック。ただ、こちらから単位を%にできないのが残念。
表示 > ガイドマネージャー
からなら%指定でガイドをひくことができます。
ズーム
ズームはクリスタと同じドラック&ドロップ
透過png
ファイル > ドキュメント設定 > カラーのタブ > 透明な背景
ベクターのレイヤーマスクの作り方
1、図形で円を描く
2、円をドラックアンドドロップして、円を入れ子にしてあげるとマスクが適用される
言語を変える
時々、英語にしたいときがあるかもしれません。
Affinity Designer > 環境設定 > 言語
ベベルとエンボス
使ってみましたけど、Photoshopの方がよいです…。。Photoshopの記事はこちら!
Photoshopでニューモフィズム(Neumorphism)の作り方
こちらのチュートリアルをみた…
カーニング
Affinity Designerをインストールしたのでちまちまと触ってみた。和文のカーニングが自動でしてくれないのがまあまあ辛い以外は、触ってたらどうにかなりそう。コマンドもIllustratorと似てるのと、ペンツールはこっちの方が使い勝手良さそうかも。
— トロー (@torrau_j) February 9, 2021
……Photoshopを使っています…。。
和文対応されたら考えます。
等角投影は3点透視などの透視図法にサポートされている?
表示 > スタジオ > 等角投影
という機能があります。
透視図法にサポートされているかは、ヘルプに記載されていました。
等角投影をはじめとする軸測グリッドは、本質的に平行投影です。つまり、グリッドラインが透視投影のように消失点に収束することは決してありません。Affinityでは透視投影がサポートされていません。
ぜひ、サポートしてほしいですね。
他に方法がないか探しました。パースペクティブで有名なLazy Nezumi Proの情報です。
Lazy Nezumi Pro update #143 (21.04.03) adds Windows Ink support to more apps, including Serif Affinity Photo and Designer.https://t.co/L7s6s6s0tG
— Lazy Nezumi Pro (@LazyNezumiPro) April 3, 2021
ライセンスの購入/更新方法
ライセンスの更新方法はめちゃわかりやすいです。迷うことがありませんでしたが、一応めもしておきます。
1…
もっていますけど、Macにいれてしまったため、未検証です。
Affinity Designerでロゴ作成
ロゴを作成するのによいソフトだと思います。個人的にもロゴ作成時が導入のきっかけだったんですよね。
Udemyで動画がでていましたよ。初心者さんにはいいかもしれません。
SVG画像が作りやすい
ロゴはSVG画像で生成することが多いように思えます。拡大しても画像が劣化しないからです。
たとえばクリスタはベクターレイヤーしかSVGに書き出せませが、Affinity DesignerはPSDを読み込んですぐSVG画像を作ることもできます。
データ連携
psd、png、eps、pdf、svgなどいろいろ試しました。
Affinity Designer → クリスタ(clip studio paint)
Affinity Designer:ファイル > 書き出し > SVG > 書き出し
Affinity Designerはsvgでエクスポートします。svgは拡大縮小しても劣化しないデータです。
クリスタ:ファイル > 読み込み > ベクター
この読み込みでベクターレイヤーで読み込まれます。簡単なデータでしたが、点の数は変わっていないようです。
バージョンはこのあたりで判断を!
(9/30アップデータ公開予定) SVG入出力機能を追加、Adobe Illustratorとベクターをクリップボード経由でやりとり可能に。ベクターから定規が作成可能になり、定規に沿った描画がしやすく。iPadOSのペンによる文字入力やマウスなど外部デバイスに対応。ほか詳しくはhttps://t.co/pdynwoiKco pic.twitter.com/DEjk8ZQRGt
— CLIP STUDIO (@clip_celsys) September 23, 2020
なお、注意点としては塗りは非対応のようです。
Ver.1.10.0でSVGに対応したのはいいんだけど、クリスタのベクターは線だけで塗りには対応してないという残念感
— qes (@negivox) September 30, 2020
PhotoshopはSVGが読み込めないため、Photoshopで文字入れだけしてクリスタに最終的なデータをまとめるのがいいかなと個人的に思っています。用途によるのでしょうけど。
クリスタ → Affinity Designer
ファイル > ベクター書き出し
(こちらは未検証です)
Affinity Designer → photoshop
レイヤー1枚なら、あらかじめサイズを調整し、透過Pngで書き出すとかですかね。
Pdfも読み込めました。
Psdはレイヤーは保持できますけど、パスは一応残っていたけど、使いにくいです。。(photoshopはcs6なのでccはわからないです)
photoshop → Affinity Designer
pngで書き出して、Affinity Designerで配置するような感じが多いですかね。
ファイル > 配置
もしくはツールバーの
画像配置ツール
クリックしないと配置されないので、注意です。配置したら選択してサイズを整えます。
macの場合、シフトキーではなく、altキーが縦横固定のようです。
PSDの読み込みも精度が高いです。ガイドも移植されていました。ただ、スマートオブジェクトがまとめてピクセルに変換されるようです。
epsとai
epsはレイヤーの概念がないようです。aiはadobeがフォーマットを公開していないようです。
Affinity Designerの類似ソフト比較
類似ソフト比較と各々のソフトを採用しなかった理由。
イラストレーター:たまにしか使わないのに月額は面倒(脱Adobe)
Vectornator:作られるデータに少し不満があり。よいところは無料です。
Autodesk Graphic:オートデスクは3DソフトMayaなどで有名な会社ですね。会社としては信頼感はあるのですけど、開発が停滞しているツイートを拝見したのと、Affinity Designerの方が情報が多かったので
イラレ勉強したけど、使わなくなってしまった。
Affinity DesignerとAutodesk Graphic で事足りてるなぁ。
Graphicアップデート止まってしまってて残念‥
Core Graphicsコードがでてくるのいいんだよなぁ。— 君のクラスのビリから2番🐟 (@bj1024) February 10, 2021
ご参考になれば幸いです。