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イラン核協議は先月29日から、ようやくウィーンで再開されましたが、アラビア語メディアはいずれもイスラエルが米国に対して、協議を即時止めるように要請したと報じています。
又al qods al arabi net等は、イスラエルはイランの核兵器開発を止めるためのイラン攻撃に備えているとのイスラエル紙を引用して、イスラエルがイランとの戦争に備えていると報じています。

勿論この種極秘事項に関する報道がどこまで真実かは不明ですが(イランを脅迫するためのイスラエルの大規模報道戦という可能性もあろう)、たしかにさいきんIDF の軍事演習等の報道も増えてきており、中東は極めてきな臭い段階に入った感じがするので、上記2つの記事について、取りあえず要点のみ
特に米国と対イラン軍事紛争に関しては、現在の米軍の主要関心が対中国対策に移行していることも含め、中東で大規模な軍事紛争が生じることには、消極的ではないかとみられますが、どうでしょうかね?

・イスラエル首相は米国務長官と電話会談をして、米及び協議に参加している世界の主要国が、イランとの核協議を即時中止するように要請した。
イスラエル首相は、イランは核協議の交渉で、その核開発可能性を脅迫の材料としているとして、特にイランがウランの濃縮を20%まで上げるとしたことに対して、注意喚起した
طهران تضغط على ≪محادثات فيينا≫ بتخصيب متقدم لليورانيوم | الشرق الأوسط (aawsat.com)
・他方イスラエル紙(エディオノート・アハロノート)は、IDFが、イラン攻撃(イランとの戦争)の準備を着々と進めていると報じている。
IDFは陸海空での総合的大規模演習や特に北部地域での戦闘の可能性に備えた演習を多数行っているが、その他、対ミサイル防衛のiron fist のミサイルを大量に配備し、また米国等から精密誘導兵器等を大量に購入する予定である。
その額は50億シュケル(約15・6億ドル)にも上るとされている
・最大の問題は米国が対イラン戦争に参加するか否かだが、IDFでは現バイデン政権は、トランプ政権よりはその可能性は低いとみている。
然し、その場合でも米国が好意的立場を維持する可能性が強いとみている。
もう一つの問題はヒズボッラーがイランと一緒になってIDFと戦うかであるが、IDFでは最近のヒズボッラーはイランの純然たる手先というよりは、自己の立場を優先させる政策に方針転換しており、必ずしも自動的にイランと共にイスラエルと戦うとは限らないと見ている。
また、仮にイラン側に立って介入する場合、レバノンからシリア、イラク等の全域で介入するのか、そうではなく一部地域での介入にとどまるのかの問題もあるとしている
إسرائيل تطلب من أمريكا “وقفا فوريا” للمحادثات مع إيران وغانتس يهدد بهجوم عسكري | القدس العربي (alquds.co.uk)