岩手県釜石市、株式会社かまいしDMC、日鉄興和不動産株式会社、株式会社オカムラの4者は、同市の中心部にワーケーション施設「Nemaru Port(ねまるポート)」を開設した。地方創生とワークスタイルの研究や提案を行うための施設で、首都圏で働く人の利用を想定。地方で展開するサテライトオフィスの可能性、釜石市内の自然や食文化を体験することによる地方創生が期待されている。ただし、当面は4者とその関係者が実証実験として利用する。
Nemaru Portは、釜石駅から徒歩16分の場所に位置。釜石駅は、東京駅から新幹線で約3時間、在来線に乗り換えて約2時間という立地だ。
施設の面積は36.3㎡で、一般的な民家を利用している。5名から10名の受け入れを想定しており、完全個室のテレキューブが1席、三方に仕切りがある1人用のワークスペース、ワークソファ2席、テラスに2席、打ち合わせスペースは4席用意されている。
備品は文房具、充電器、除菌用品。また、ソフトドリンクは無料で、無人の軽食販売「無人コンビニ600」も用意されている。
Nemaru Portには宿泊はできないが、事前の打ち合わせで周辺の宿泊施設を紹介してもらえる。また、昼食は、かまいしDMC監修の弁当をはじめとして、参加者が自由に選べる。
今のところ、平日5日以上の滞在を推奨。月曜日はスケジュールを組み、火曜日は午前中に仕事、午後に研修、水曜日は仕事とアクティビティ、木曜日は研修と仕事、金曜日は午前中に仕事、午後に1週間のまとめを行い、家族と合流。土曜日と日曜日は家族とアクティビティという一例を挙げている。
なお、Nemaru Portに関連する4者は、釜石市が地元産業のマッチングと情報発信、かまいしDMCが施設の運営/プログラムの企画運営/飲食店マッチング、日鉄興和不動産が不動産のノウハウ、オカムラがワークプレイスの整備に関わるノウハウや知見/構想策定の支援として関わっている。