スキージャンプ男子ワールドカップ個人の第11戦が1日にドイツで行われ、日本のエース、小林陵侑選手が今シーズン5勝目を挙げました。小林選手はワールドカップ3連勝で、みずからが持つ日本男子の最多勝利数を通算24勝としました。
スキージャンプ男子ワールドカップ個人の第11戦は1日、年末年始恒例の4試合で争う「ジャンプ週間」の2戦目を兼ねて、ドイツのガルミッシュパルテンキルヘンでヒルサイズ142mのラージヒルで行われました。
ことし最初の大会に日本勢はジャンプ週間の初戦で優勝したエースの小林選手など5人が出場しました。
小林選手は1回目に不利な追い風の中でヒルサイズを超える143mをマークしトップに立ちました。
2回目は、前の選手よりゲートが2つ下がった中でも安定したジャンプで135m50を飛び、合計ポイント291.2としました。
小林選手は、2位とわずか0.2ポイントの差で今シーズン5勝目を挙げました。
先月19日の第9戦からワールドカップ3連勝で、ジャンプ週間は2連勝となりました。
この結果、みずからが持つ日本男子のワールドカップ最多勝利数を通算24勝としました。
小林選手は「きょうの試合は大接戦で、2回目のジャンプは緊張しました。1回目にはビッグジャンプも出せてすごく楽しかった」と振り返っていました。
今シーズンは、出場したワールドカップ8戦のうち実に5勝を挙げていて、開幕まで1か月余りと迫った北京オリンピックを前に好調を維持しています。
このほか日本勢は、佐藤幸椰選手が6位、中村直幹選手が21位、伊東大貴選手が29位でした。
一方、小林選手の兄の潤志郎選手は、1回目の着地で失敗し転倒するなどして、上位30人で争う2回目に進めませんでした。