文部科学省は2日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「世界の記憶」(世界記憶遺産)の登録申請受け付けを再開したことを受け、日本の推薦候補の選定を始めると発表した。審査委員会を設置し、公募実施の有無といった選定方法も含めて議論。関係省庁連絡会議で政府として候補を決める。受け付けは2年に1回で、1カ国からの申請は2件以内。今回の締め切りは11月30日。
世界の記憶は、歴史的に重要な文書などを保護するためのユネスコ事業。2015年の「南京大虐殺」登録をきっかけに日本が制度改革を要求し、17年を最後に新規審査を凍結していた。7月30日から申請受け付けを再開した。