大型で強い台風16号は、福島県の沖合を北東へ進んでいます。台風の暴風域を抜けましたが関東や東北の太平洋側、それに伊豆諸島では風が強く、うねりを伴って大しけが続く見込みで、引き続き強風や高波、それに大雨による土砂災害に警戒してください。
気象庁によりますと、大型で強い台風16号は、2日午前0時には福島県いわき市の東350キロの海上を、1時間に45キロと速度を上げて北東へ進んでいます。
中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から東側390キロ以内と西側280キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
関東は台風の暴風域を抜けましたが、東日本や東北の広い範囲が台風の強風域に入っています。
銚子で40メートル超・激しい雨も
台風の接近で1日は各地で風が強まり、最大瞬間風速は
▽千葉県銚子市で41.8メートルに達したほか、
▽羽田空港で26.7メートル、
▽横浜市で25.8メートルとなりました。
今後の見通し関東・東北の海上は風強い
台風は今後も遠ざかりながら北東へ進む見込みで、関東や東北南部の海上を中心に2日も風の強い状態が続く見込みです。
東北の太平洋側では2日明け方にかけて暴風が吹くところがある見込みで、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルと予想されています。
伊豆諸島ではこのあとしばらく関東では2日明け方にかけて、東北の太平洋側では2日昼前にかけてうねりを伴って大しけが続く見込みで、関東と東北で7メートル、伊豆諸島で6メートルと予想されています。
土砂災害にも警戒を
東北南部の太平洋側ではこれまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがあります。
土砂災害に警戒を続けてください。