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格闘家の秋山成勲(よしひろ)選手が、親交の深い元プロ野球選手・清原和博さんのYouTubeチャンネルで公開された動画に出演し、15年前の「ヌルヌル事件」について振り返った。

ヌルヌル事件とは、2006年大晦日に行われた「K-1Dynamite!!」における桜庭和志選手との戦いで、禁止されていたボディクリームを全身に塗って臨んだとして無期限出場停止処分を受けた問題のこと。今回の動画で秋山選手は、当時の騒動を振り返り「自分が100%悪かった」と謝罪した。

不正の認識が「頭の片隅にあったのは事実」

「秋山全ての真実を話す」と題して2021年9月1日に公開された動画で秋山選手は、15年前の桜庭戦でルール違反を犯したことの真意を、当時試合のセコンドに付いていた清原さん含むかつてのチームメイトや、家族にも話せていないと明かした。

清原さんは「あくまでもアキが故意じゃないと。そういうつもりはなかったとしても、100%のうち1%は(故意だという気持ちが)ひょっとしたらあったんちゃうかな。(総合格闘家として)相手を掴めないということがどれだけのことか想像できると思うので」と推察し、「潔く謝ったほうがいい」と促した。

すると秋山選手は「1%でも、2%でも、10%でも、まず、もしかしたら(試合が有利になるのではないか)というのは、自分の頭の片隅にあったのは事実です」と言い、

「そのことがこういう大きなことを招いて、ずっと清原さんに対しても、仲間に対しても、桜庭さん、桜庭さんのファンに対しても、ずっと申し訳ない気持ちで生きていた」

と懺悔した。

「かっこ悪いことを人に言うってことができなかった」

この問題について約15年間口を閉ざしていた理由を、秋山選手は、「30そこそこでまだまだガキで、総合格闘技始めたばっかりで、もっと有名になりたくてっていう変な気持ちがあって、そういうかっこ悪いことを人に言うってことができなかったんですよね」と説明する。

そして秋山選手は、

「2006年の『1Dynamite!!』の大晦日の試合で、桜庭選手に対して自分が100%悪かったです。もう何も言い訳ができません」

と改めて自らの非を認め、謝罪した。2人の会談に同席していた演出家のマッコイ斉藤氏が「それは故意、有利に働くって思ったってことですよね?」と確認すると、秋山選手は「はい」と小さく頷いていた。