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 OPEC=石油輸出国機構と、ロシアなどの産油国で構成される「OPECプラス」は、現行の原油の増産計画を来月も維持することを決めました。

 「OPECプラス」は2日、オンラインで閣僚級会合を行い、原油生産量を毎月、日量40万バレルずつ増やす現行の計画を来月も維持することで合意しました。新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大で需要が減ることを警戒し、増産が停止される可能性が取りざたされていましたが、消費国に配慮した形です。

 原油価格は、経済活動の再開による需要の高まりから高騰。「OPECプラス」が追加増産の要請に応じず、日本やアメリカなどは石油備蓄を放出する方針を表明しました。その後は、「オミクロン株」の影響で値を下げています。

 2日のニューヨーク市場の原油先物価格は一時、1バレル=62ドル台まで下落しました。