「チタン酸バリウム」関連銘柄について、アナリストの村瀬智一さんが解説。現在、世界的な半導体不足が深刻化しており、これがコロナ禍によってダメージを受けた世界経済の回復にとって大きなリスク要因のひとつとなっています。需給がひっ迫しているのは半導体だけではありません。最近では、新型コロナウイルスの感染再拡大の影響により、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の供給不安も高まっています。そこで今回は積層セラミックコンデンサからの派生テーマとして、「チタン酸バリウム」に注目しました。読者の方には耳慣れない言葉かもしれませんが、「チタン酸バリウム」は積層セラミックコンデンサの製造には欠かせない素材です。投資家による物色が「半導体」や「電子部品メーカー」から「素材メーカー」へ広がりを見せる展開を想定して、今回は「チタン酸バリウム」を取り上げることにしました。