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 3日午前9時28分頃、紀伊水道を震源とする地震があり、和歌山県御坊市で震度5弱を観測した。津波の恐れはない。気象庁によると、震源の深さは18キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・4と推定される。

 周辺ではM8以上とされる南海トラフ地震の発生が予想されているが、気象庁は「南海トラフ地震の発生可能性が高まっているとは考えていない」としている。一方、今後約1週間は、最大震度5弱程度の地震に注意が必要という。

 震源付近は普段から地震活動が活発な場所で、気象庁によると、御坊市周辺では過去10年で震度4以上の地震が今回を含めて5回以上発生している。

 西日本では、陸側のプレート(岩板)の下に海側のプレートが沈み込み、陸側を押し続けて「ひずみ」が蓄積している。今回の地震は陸側のプレート内で起こったとみられる。

 そのほかの各地の主な震度は以下の通り。

 ▽震度4 和歌山県有田市、田辺市、兵庫県南あわじ市、徳島県阿南市、香川県さぬき市など

 ▽震度3 和歌山市、兵庫県洲本市、明石市、堺市堺区、大阪府泉佐野市など