南極大陸の西岸に浮かぶ棚氷が今後5年以内に崩壊し、その影響で世界の海面上昇が加速する恐れもあるとの研究結果が発表された。 西岸には「終末の氷河」とも呼ばれるスウェイツ氷河がある。面積は米フロリダ州や英国に匹敵するが、そこから解けだす氷はすでに毎年約500億トンに上り、世界の海面上昇の4%を占めている。 スウェイツ氷河を束ねる「安全ベルト」のような役割を果たしてきたのが、海面に張り出した棚氷だ。…