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 あす第100代内閣総理大臣に就任する自民党の岸田総裁は、内閣の閣僚人事について詰めの調整を行っています。公明党の斉藤副代表を国土交通大臣に起用する方針を固めました。

 岸田総裁は昼前に党本部に入った後、午後には都内の大手広告代理店を訪れ、自民党の広報用ポスターの撮影に臨みました。あす午後に臨時国会で行われる総理大臣指名選挙で、第100代の総理に就任する予定です。

 焦点の新内閣の閣僚人事では、新たに公明党の斉藤鉄夫副代表を国土交通大臣に起用する方針を固めました。斉藤氏は当選9回の衆院議員で、これまで幹事長や政調会長など党の役職を歴任したほか、2008年から2009年にかけて環境大臣を務めました。

 また、岸田氏と総裁選で戦った野田聖子元総務大臣を入閣させるほか、岸信夫防衛大臣を再任または引き続き閣内にとどめる方向で調整が行われています。このほか、中堅若手からは当選3回で防衛政務官などを務めた小林鷹之衆院議員が起用される見通しとなっています。

 岸田新総裁はきょう中に新内閣の概要を固める考えで詰めの作業を行っていますが、新設される経済安全保障担当大臣に誰がなるのか、総裁選を通じて岸田氏が訴えた若手・女性からどれだけ閣僚が起用されるかなどに注目が集まります。