新型コロナウイルス患者の入院要件を厳格化した政府方針について、東京都の小池百合子知事は3日、 「新しい方針に従って、より効率的な病床の確保、健康を守るというこの2つを徹底してできるように、新たな方針に対応する形を確認していく」と述べた。午後3時半前に都庁に入庁する際、記者団の取材に答えた。
政府は2日、デルタ株が広がるなどして感染が急拡大している地域では、入院対象を重症者と重症化するリスクが高い人に限定し、それ以外は自宅療養を基本とする方針を決定した。
この政府の方針についての見解を問われた小池氏は「毎日、新規の陽性者が千人単位で出ている」と東京の現状に触れた上で、「政府の新しい方針に伴って、自宅などで療養される方に、改善策を講じるということで、昨日から担当局の方に必要な対応をするように、指示をした」と説明。
さらに「多くの患者を受け入れている積極的なところ(医療機関)では、一般の疾病の方々のお世話を縮小させなければならない、手術を先送りさせなければならないといった声も届いている」として、政府の新方針に沿った対応を進めていく考えを示した。
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