3日午後、和歌山市の北部を流れる「紀の川」にかかる水道水を送る水管橋が川の中央付近で崩落しました。
市によりますと、今後、最大でおよそ6万戸が断水するおそれがあり、給水車を配置するなど対応を急ぐことにしています。
和歌山市によりますと、3日午後3時40分すぎ、和歌山市北部を流れる1級河川の「紀の川」にかかる水管橋で水量の異常を検知し、担当者が現地調査をしたところ水管橋が壊れているのが見つかりました。
水管橋は長さが500メートル余りで、直径90センチほどの水道管が2本通っていて、中央付近で折れて川に崩れ落ち、水が漏れていました。
「紀の川」の南にある浄水場から北側の配水池に上水を送っていたということで、今後、最大およそ6万戸で断水するおそれがあるということです。
水管橋は昭和50年に設置され、再来年に耐用年数を迎えるということですが、先月までの月1度の目視点検では異常はなかったということです。
和歌山市は、3日午後8時すぎ、尾花正啓市長を本部長とする緊急の対策本部を開き、県内の自治体に応援を要請し、給水車を配置するなど対応を急いでいます。
和歌山市企業局中村嘉宏局長は会見で、「市民のみなさまにご迷惑かけします。本当に申し訳ありません」と陳謝しました。