朝日新聞の森田岳穂記者の報道界隈を批判したツイートについて。
- 朝日新聞森田岳穂記者のTwitterアカウント
- 森田岳穂記者の上層部批判・報道界隈批判ツイート
- 新聞の署名記事で署名者を批判することの危険について
- 論説委員は社説を書くが名前が表に出てこないという矛盾
朝日新聞森田岳穂記者のTwitterアカウント
森田岳穂 (@L5wJ9bWerfxejLY) | Twitter https://archive.md/R0pyl
朝日新聞の森田岳穂(もりたたけほ)記者のTwitterアカウント
文春報道で紹介されている文言から容易に特定可能です。
朝日新聞33歳記者が“上層部批判”を遺して自殺した | 週刊文春 電子版
2021年1月がTwitterを利用の開始なので、ツイート自体は多くありません。
他、昔の彼のブログの残骸がネットでは見つかりますが、本件とは無関係なので捨象します。
森田岳穂記者の上層部批判・報道界隈批判ツイート
重要な事実を探るために、権力者に近づくことはありますし必要です。ですが、なぜその記事をのせるのか、読者に堂々と説明できる論理がなにより大事だと思う
— 森田岳穂 (@L5wJ9bWerfxejLY) 2021年10月4日
紙面に意図的にのせて、権力者のご機嫌を取ってもたらされる情報って、本当に読者が求めているものなのかな。。トモダチだから書くってなったら、政権を「オトモダチ人事だ」って批判できなくなるのでは
— 森田岳穂 (@L5wJ9bWerfxejLY) 2021年10月4日
言うこと聞かない不良社員かもしれないけど、読者を一番に考えていると感じさせてくれたら、結構無理して働いてきたし指示にも従います。せめてうまく説得して、だましてほしいです
— 森田岳穂 (@L5wJ9bWerfxejLY) 2021年10月4日
https://archive.md/CvVBF https://archive.md/hEP4U https://archive.md/7AtYw
森田岳穂記者の上層部批判ツイートは10月4日に連続して為されました。
それ以前から、報道界隈全体を憂い、自省をしているツイートもありました。
衝撃で、言葉を失いました。事件取材などの経験がある人間としては、ちょっと具合が悪くなるほど考えさせられました https://t.co/YOcmeBf2La
— 森田岳穂 (@L5wJ9bWerfxejLY) 2021年10月3日
withnewsの記事の内容には以下あります。
テレビやネットを犯人にする前に…映画『由宇子の天秤』の揺さぶり
事実誤認があったとして放送できないと話す由宇子に対し、プロデューサーの富山(川瀬陽太)が返した台詞「青いこと言うな。おれたちがつないだものが真実なんだ」は両義的である。
誰かの意図によって視点が構成されるという性質は、ドキュメンタリー番組やネットの情報だけの話ではなく、そもそも個々の意識のメカニズムからしてそうなのだ。
タイトルや最後の記述からは専ら個人の責任に焦点を当てる内容と思いきや、文中にはしっかりと【テレビ番組批判】が含まれており、森田記者はそれを「自分事」として捉えているのが読み取れます。
自分も業界の一員として自戒の念を込めてですが、小室圭さんを巡る私的な部分を探る過剰な報道や、髪形や「態度」への指摘には大変な違和感を覚えています。せめて新聞は週刊誌やワイドショー的な報道にのらない存在でいたい(できているかは別として)と心から思います。 https://t.co/D0nJG7IT2M
— 森田岳穂 (@L5wJ9bWerfxejLY) 2021年9月27日
ここで引用されているのは以下の記事。
東スポWEB 小室圭さん〝ロン毛〟スクープの故中川昭一さん長女はフジのエース のりピーも追い込む 9/25(土) 5:15
小室圭氏に対する報道は、公益性の無いものが相当混じり込んでおり、「ロン毛」に関するものもその一つでしょう。
こうした視点を持っている記者が去ってしまったというのは本当に残念です。
新聞の署名記事で署名者を批判することの危険について
元朝日新聞の鮫島記者の独白によると「部下のクレジットがあっても実質は上司の原稿」というケースが常態化していたことが伺えます。
違和感のある新聞記事に接した際に、署名欄の記者に対して不信感を募らせる、という反応はよくあります。SNSを見ていても目に見える署名者を「ターゲット」にしている投稿が見受けられます。
しかし、署名者ですら「上層部の意向で記事の内容を歪めさせられた被害者」であるという可能性が否定できないということは、留意すべきだと思います。
自分の名前で歪んだ発信をすることは耐えられない、ましてや多方面から批判を受けるのは不本意だ、というような状況に遭遇した記者は、これまでも相当数存在していたのでしょう。
そのため、弊ブログでもマスメディアの記事について記者を対象に論評することはあるものの、記事にクレジットがあっても、明らかに記者の個人的な問題であると断定することには慎重でした。
論説委員は社説を書くが名前が表に出てこないという矛盾
今回、渡辺知二,大阪経済部長は論説委員に「栄転」しました。
が、論説委員は社説を書く者であるにも関わらず、社説には署名者の名前が無いのが通常です。社としての意見だからです。
※もっとも、「オリンピックを中止せよ」としながらスポンサーは継続した朝日新聞としては、報道・編集部と経営は別だという論理のようで、いったい本当に社としてそう考えているのかが分からないという異常な状況になっています。
朝日新聞の記者ページに渡辺部長の名前がありましたが、五十音の索引には表記が存在せず(他の記者も同様で管理が杜撰)、現在は紹介ページすら削除されています。
論説委員をまとめて紹介しているページは見つかりません。
こうした中で部下はその名前が物議を醸す記事に表記され、社説の場合には「匿名」で記事が書かれてるという実態は、大きな矛盾があると言えるでしょう。
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