「ばななブレイク」(吉本ばなな著・幻冬舎)より。 【ひとり暮らしをはじめてから、私は病気の犬を飼っていた。それは私がはじめて自分だけの責任で飼った生き物であり、手がかかるぶん本当に愛していた。しかしいつもどこかで死のことを考えていた。 「もしも死んだら、私はどうするのだろう」と考えるとどうしてもわ…
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