Macのスクリーンショット機能はいろいろとできることがあって、初見では正直わかりにくいと思います。
そこで、まずは基本となる大まかな流れをつかんで、必要に応じて細かい機能を覚えることをおすすめします。
ということで、このページではMacのスクリーンショットの基本をフローチャートや図解を使いながらわかりやすく解説しています。
Macのスクリーンショットの5つの基本キーボードショートカット
Macのスクリーンショット機能は、次の5つの基本的なキーボードショートカットがあります。
最初の shift + command ⌘ までは同じで、その後に続く数字やspaceが違うんだね!
タッチバー付きのMacは、一部のMacBook Proに限られている。
しかも、アップルシリコンMacからはタッチバー廃止の動きもある。
よって、①から④の4つだけキッチリ押さえておけは、まず困ることはない。
内容 | キーボードショートカット |
① 全画面のスクショ | shift + command ⌘ + 3 |
② 任意の範囲のスクショ | shift + command ⌘ + 4 |
③ 任意のウインドウまたは任意のメニューのスクショ | shift + command ⌘ + 4
のあとに space |
④ “スクリーンショット”アプリの起動
(macOS 10.14 Mojave以降) |
shift + command ⌘ + 5 |
⑤ タッチバーのスクショ
(タッチバー搭載機種のみ) |
shift + command ⌘ + 6 |
5つの基本的なキーボードショートカットを操作すると、以下のフローチャートのような流れとなります。
このフローチャートは、無理に読まなくても大丈夫だよ。
スクリーンショットの使い方に慣れてきたときに、復習がてらに見てもいい。
画面レイアウトの都合上、縮小して表示されているので、クリックすると拡大表示されます。
「スクリーンショット実行」のあとが、macOS 10.14 Mojave以降ならいろいろと操作ができるんだね。
ということで、ここから後は①〜⑤までの操作内容について説明します。
- ① 全画面のスクショ
- ② 任意の範囲のスクショ
- ③ 任意のウインドウまたは任意のメニューのスクショ
- ④ “スクリーンショット”アプリの起動(macOS 10.14 Mojave以降)
- ⑤ タッチバーのスクショ(タッチバー搭載機種のみ)
追加で覚えておくと便利な3つのキーボードショートカット
前項の5つの基本的なキーボードショートカットに加えて、次の3つを覚えておくと便利です。
内容 | キーボードショートカット |
スクショ操作を中断 | esc |
クリップボードにコピー
(ファイル保存はされない) |
他のキーと一緒に control ⌃ |
影なしでスクショを撮る | 他のキーと一緒に option ⌥ |
具体例をあげると、全画面スクショの場合は次のショートカットです。
- shift + command ⌘ + 3
一方、全画面スクショをクリップボードにコピーする場合は、次の通りです。
- shift + command ⌘ + 3 + control ⌃
また、Macのスクリーンショット機能はデフォルトでは「影あり」となりますが、「影なし」にすることもできます。
① 全画面のスクショ
以下、操作手順です。
▶ 次の3つのキーを同時に押して、キーボードショートカットで機能を呼び出します。
- shift + command ⌘ + 3
先に紹介した追加のキーボードショートカットと組み合わせると、次の操作ができます。
影あり | 影なし
optionl ⌥ |
|
ファイルに保存 |
デフォルトの操作 shift + command ⌘ + 3 |
shift + command ⌘ + 3 + option ⌥ |
クリップボード へコピーcontrol ⌃ |
shift + command ⌘ + 3 + control ⌃ |
shift + command ⌘ + 3 + optionl ⌥ + control ⌃ |
▶ 「カシャ」というシャッターを押す音が鳴って、スクショの画像がデスクトップ上に保存されます。
マルチディスプレイの場合は、ディスプレイごとにスクショの画像ファイルが作成されます。
また、macOSが10.14 Mojave以降の場合は、画面右下に約5秒間サムネイルが表示されます。
ただし、クリップボードへコピーした場合は、シャッター音だけでファイル保存やサムネイル表示はされません。
▶ 画面右下のサムネイルが表示中には、以下の操作が行なえます。
操作内容 | 操作結果 |
① サムネイルを右にスワイプ | スクショ画像がすぐに保存される |
② サムネイルを左クリック | 編集画面が表示される |
③ サムネイルを右クリック | 操作メニューが表示される |
② 任意の範囲のスクショ
▶ 次の3つのキーを同時に押して、キーボードショートカットで機能を呼び出します。
- shift + command ⌘ + 4
▶ 図のように十文字と数字が表示されたカーソルが表示されたら、スクリーンショットで取り込みたい範囲の左上・左下・右上・右下のいずれかの位置までカーソルを移動します。
▶ カーソルを移動したら、マウスやトラックパッドをクリックしたままドラッグして、取り込みたい範囲を指定します。
範囲が指定されている領域は、図のように色が変わって表示されます。
範囲を指定しても、まだクリックした指を離さずに、次の説明に進んでください。
ちなみに、スクリーンショットをやめたい場合は、キーボードの esc を押します。
▶ 取り込みを実行するには、次の方法があります。
通常よく使う操作は、指を離してファイル保存で完了、となりますが必要に応じてキーボードショートカットと組み合わせて使ってください。
影あり | 影なし
optionl ⌥ |
|
ファイルに保存 |
デフォルトの操作 範囲指定している指を離す |
まず option ⌥
を押し続けてから、 |
クリップボード へコピー control ⌃ |
まず control ⌃
を押し続けてから、 |
まず option ⌥ + control ⌃
を押し続けてから、 |
▶ 「カシャ」というシャッターを押す音が鳴って、スクショの画像がデスクトップ上に保存されます。
また、macOSが10.14 Mojave以降の場合は、画面右下に約5秒間サムネイルが表示されます。
ただし、クリップボードへコピーした場合は、シャッター音だけでファイル保存やサムネイル表示はされません。
▶ 画面右下のサムネイルが表示中には、以下の操作が行なえます。
操作内容 | 操作結果 |
① サムネイルを右にスワイプ | スクショ画像がすぐに保存される |
② サムネイルを左クリック | 編集画面が表示される |
③ サムネイルを右クリック | 操作メニューが表示される |
③ 任意のウインドウまたは任意のメニューのスクショ
▶ 次の3つのキーを同時に押して、キーボードショートカットで機能を呼び出します。
- shift + command ⌘ + 4
▶ 図のように十文字と数字が表示されたカーソルが表示されたら、キーボードで space を押します。
▶ 十字だったカーソルが、カメラのアイコンに変わります。
変わったら、取り込みたいウインドウやメニューまでカーソルを移動します。
そうすると、図のように取り込み対象のウインドウやメニューは背景の色が変わります。
取り込み対象を指定しても、まだクリックやキーボードは押さずに、次の説明に進んでください。
ちなみに、スクリーンショットをやめたい場合は、キーボードの esc を押します。
▶ 取り込みを実行するには、次の方法があります。
通常よく使う操作は、クリックしてファイル保存で完了、となりますが必要に応じてキーボードショートカットと組み合わせて使ってください。
影あり | 影なし
optionl ⌥ |
|
ファイルに保存 |
デフォルトの操作 クリック |
まず option ⌥
を押し続けてから、 |
クリップボード へコピー control ⌃ |
まず control ⌃
を押し続けてから、 |
まず option ⌥ + control ⌃
を押し続けてから、 |
クリックは左でも右でもOK。
また、キーボードの return でもOK。
▶ 「カシャ」というシャッターを押す音が鳴って、スクショの画像がデスクトップ上に保存されます。
また、macOSが10.14 Mojave以降の場合は、画面右下に約5秒間サムネイルが表示されます。
ただし、クリップボードへコピーした場合は、シャッター音だけでファイル保存やサムネイル表示はされません。
▶ 画面右下のサムネイルが表示中には、以下の操作が行なえます。
操作内容 | 操作結果 |
① サムネイルを右にスワイプ | スクショ画像がすぐに保存される |
② サムネイルを左クリック | 編集画面が表示される |
③ サムネイルを右クリック | 操作メニューが表示される |
④ “スクリーンショット”アプリの起動
macOS 10.14 Mojaveから、Macのスクリーンショット機能がパワーアップして、新しく「スクリーンショット」という純正アプリが付属されるようになりました。
以下の操作方法で、「スクリーンショット」アプリを呼び出すことができます。
▶ 次の3つのキーを同時に押して、キーボードショートカットで機能を呼び出します。
- shift + command ⌘ + 5
▶ 図のように、画面の下に「スクリーンショット」を操作するアイコンやメニュー項目の一覧が表示されます。
以下は、各アイコンやメニュー項目についての説明です。
アイコン・項目 | 説明 |
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「オプション」をクリックしたときには、以下のようなメニューが表示されます。
各項目の説明は、図のすぐ後ろにあります。
保存先
項目 | 説明 |
デスクトップ | フォルダ「デスクトップ」に画像ファイルで保存 |
書類 | フォルダ「書類」に画像ファイルで保存 |
クリップボード | クリップボードに保存 |
メール | 純正アプリ「メール」に画像添付 |
メッセージ | 純正アプリ「メッセージ」に画像添付 |
プレビュー | 純正アプリ「プレビュー」で表示 |
その他の場所… | 指定場所に画像ファイルで保存 |
タイマー
項目 | 説明 |
なし | すぐに取り込み/収録を実行 |
5秒 | 5秒後に取り込み/収録を実行 |
10秒 | 10秒後に取り込み/収録を実行 |
オプション
項目 | 説明 |
フローティングサムネイルを表示 | スクショ直後の右下のサムネイルを表示 |
最後の選択部分を記憶 | 選択範囲のスクショ画像/動画を記憶 |
マウスポインタを表示 | スクショ画像/動画にマウスポインタを表示 |
⑤ タッチバーのスクショ
タッチバー付きのMacを持っていないので、実際にMacで操作した内容でなく、ネットで調べた内容をまとめたものを書きます。
▶ 次の3つのキーを同時に押して、キーボードショートカットで機能を呼び出します。
- shift + command ⌘ + 6
先に紹介した追加のキーボードショートカットと組み合わせると、次の操作ができます。
影あり | 影なし
optionl ⌥ |
|
ファイルに保存 |
デフォルトの操作 shift + command ⌘ + 6 |
shift + command ⌘ + 6 + option ⌥ |
クリップボード へコピーcontrol ⌃ |
shift + command ⌘ + 6 + control ⌃ |
shift + command ⌘ + 6 + optionl ⌥ + control ⌃ |
▶ 「カシャ」というシャッターを押す音が鳴って、スクショの画像がデスクトップ上に保存されます。
また、macOSが10.14 Mojave以降の場合は、画面右下に約5秒間サムネイルが表示されます。
ただし、クリップボードへコピーした場合は、シャッター音だけでファイル保存やサムネイル表示はされません。
▶ 画面右下のサムネイルが表示中には、以下の操作が行なえます。
操作内容 | 操作結果 |
① サムネイルを右にスワイプ | スクショ画像がすぐに保存される |
② サムネイルを左クリック | 編集画面が表示される |
③ サムネイルを右クリック | 操作メニューが表示される |
まとめ
冒頭にも書きましたが、Macのスクリーンショット機能はどんどん多機能化して操作が難しくなってきています。
しかし、この記事の最初の次の2つだけを押さえておけば、だいたいのニーズはまかなえると思います。
そこからさらに、必要に応じて他の機能を覚えたり、ネットでアプリを探すのが良いと思います。
参考資料