もっと詳しく
杉田和博官房副長官

 霞が関官僚のトップに立つ事務担当の杉田和博官房副長官(80)が岸田文雄内閣の発足に伴い、退任することが分かった。今年7月25日には、在職日数が約8年7カ月の3134日となり、歴代最長を更新していた。副長官は首相官邸と各省庁をつなぐ要職で、官僚人事に強い影響力を持っている。後任は栗生俊一元警察庁長官が内定した。関係者が3日、明らかにした。

 杉田氏は警察庁出身で、森内閣時に内閣危機管理監に就任。2012年の第2次安倍晋三内閣で副長官に起用され、昨年の菅義偉内閣発足後も続投した。安倍、菅両氏からの信頼は厚く、官邸主導政治の一翼を担ってきた。