続きです。
タイキックマーフさんのライブはとにかく圧巻だった。何度も見てきたけど、あんなに突き刺さるエモーショナルなステージは初めてで…ボーカルの宮尾さんが穏やかな出で立ちで叩きつけてくる。無邪気にナイフを振り回すようなタイキックマーフじゃない。突き刺さるのに優しい。血は流れず、どこか救われるような…内山さんのＭＣはいつも通りなのに、遠かった。いつものフワフワとつかめずにいるこちらにニコニコ笑うような感じじゃなく…距離を感じて、しばし置き去りにされた。強烈だった。テレキネシスなんて久々に聞いたし、あんなに叫びあげる感じだったか？タイキックマーフが内に隠した熱量の断片（あくまで断片なのが「らしい」）に触れた気がした。凄いバンドだなぁ…そもそもタイキックマーフって音楽性の面白さで語りたくなるのに、そんなもんギミックでしかないとばかりに力強いライブだった。
逃した魚。以前企画にも呼んでくれた仲のいいバンド。音楽性も指向もまるで違うけど、まぁかっこよく言うなら「ソウルメイト」ってやつです(笑)何度も見てきたし、褒めるのもしゃくなんですが(笑)…圧巻でした。
オープニング、ぶっちゃけて言えばひねくれた人間からすれば過剰なほど。映像とＳＥでいかにも「一つの映画を見せてやる」ってな過剰さ。純粋に引き込まれない人もいるはず、賛否も別れるはず…なのに音がガツンと鳴ったら全員呆然。一気に引き込まれて、圧倒される。逃した魚の空間はステージ上だけでも成立していて、客席とはブラウン管を挟むような遠さがあるのに…生なんだよなぁ。紛れもなく、音は。俺が高校生なら「うわっ」と避けようとするだろう。けど引きずり込まれる。でかい箱であるほど映えるってこういうことでしょう。モニター以外でメンバーが点にしか見えなくても映えるバンド。今のうちに見に行こう。近くで見れるうちに。
サプライズもあって、本ドラマーだったベネットがステージに立つ。卑怯なほどの演出が絵になるバンドだなぁ…打ち上げの飲み会じゃみんな気さくなのに(笑)
そう、打ち上げは朝まで(笑)楽しかった。
音源「つながれたい」の発売も間に合いました。500円。たくさんの人に買っていただいて嬉しい限り。関わってくださった全ての人に感謝します。金メダルは決めれないから、この場のために中心となって動いた逃した魚の須藤、うちのチャボ担当リーダー長谷川で満場一致かな？
あぁ、最高だな。