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 地球温暖化などの影響で不漁続きとなっている北海道・函館のイカ漁。スルメイカの水揚げ量は年々減少の一途をたどっており、10年で約20分の1にまで激減した。地元の人の話によると、今夏はついに「イカ刺し」を取り扱う店はほぼなくなったという。一方、その水産海域に姿を現しているのが温暖な海水を好むブリだ。今や漁獲量はイカを上回り、全国でトップレベルに。函館ではイカに代わる新たな食資源として、ブリの食文化を振興するイベントなどを開催している。流通や加工業も難しい舵(かじ)取りを迫られている。