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神様の数え方を知っていますか? 言葉やビジネスマナーに詳しい鶴田初芽が、由来も含めて解説します。

神様の数え方は? その由来は?

年始には年神様をお迎えしたり、初詣に出かけたりと神様が登場することが多いですね。

さて、神様はなんと数えるでしょう? 下の3つから選んでみて!

1. 人
2. 柱
3. 拝

神様の数え方は?

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◆答え 2. 柱

神様を数える場面はなかなかないので、難しかったのではないでしょうか。

神様は柱(はしら)と数えます。一柱(ひとはしら)、ニ柱(ふたはしら)、三柱(みはしら)… です。

そもそも、外国の神様は唯一であることが多く、数えることがありません。そのため、日本独自の数え方といわれています。

なぜ柱で数えるの?

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柱という言葉にあまり神々しさを感じたことがなかったのですが、なぜ柱と数えるようになったのでしょうか。

古墳時代に天皇が亡くなった際には供養のために柱を立て、そこに神様を招き迎える儀式を行ったことから柱と数えられるようになったという説があります。現在でも諏訪大社で行われる御柱祭など、神事に柱を立てることがあります。

また、伊勢神宮や出雲大社など本殿の中央を支える柱は心御柱(しんのみはしら)と呼ばれ、神様が宿るとされていますし、そのほかの建物においても中央に最初に立てる柱は大黒柱と呼ばれ、神様が宿っていると信じられてきました。

柱に神様が宿ると信じられてきたことで、柱を神様と見立てたり、柱が神様そのものであると考えられるようになり、柱と数えられるようになったという説があります。

また、日本では、古来より森羅万象あらゆるものに神様が宿ると考えられてきました。特に木々に神様が宿っていると考えられたことから、柱と数えられるようになったという説があります。

たしかに、神霊の宿る木を御神木と呼び、そのそばに拝殿が建てられたり、パワースポットになったりしていますよね。

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いかがでしたか? 由来を知ると、柱という数え方もぴったりに感じられるから不思議ですね。

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