ビシェイ・インターテクノロジーは2021年12月2日、7.4×6.6×3.0mmの2525ケースサイズで、AEC-Q200準拠の高温インダクタIHSRシリーズ「IHSR-2525CZ-5A」を発表した。マルチフェーズ電源向けに、2525ケースサイズで極めて低いDCRと大電流フィルタリングを提供する。
IHSR-2525CZ-5Aは、エンジン回りやADASアプリケーションのマルチフェーズ大電流電源、フィルター向けインダクタとなる。標準型パワーインダクタIHLPと比べてDCRが50％と低く、フェライト型インダクタに比べてインダクタンスの飽和特性においても優れた温度安定性を提供する。
本製品は10MHzまでのDC／DCコンバータのエネルギー貯蔵用インダクタとして、また大電流フィルター向けには自己共振周波数（SRF）まで使用できる。特長は＋155℃までの高温動作で、エンジンやトランスミッション制御装置、ADASマイクロプロセッサ、エンターテインメント／ナビゲーションシステムのフィルタリングやDC／DC変換、モーターやワイパー、パワーミラーや電動シートからのノイズ抑制、暖房と空調機器などに向いている。
IHSR-2525CZ-5Aの標準DCRは0.38mΩと低く、インダクタンスは0.056μHと競合技術のデバイスと比べて高い電流密度となっている。また、3mmと低背でスリム化に貢献する。パッケージは、100％鉛フリーのシールドされたコンポジット構造を採用。バズノイズが極めて低く、熱衝撃、湿度、機械的衝撃にも強く、飽和することなく高レベルの過渡電流スパイクに対応する。
RoHSに準拠し、ハロゲンフリーでビシェイのグリーン標準に適合する。サンプルと製品は、提供を開始しており、量産時の標準納期は12週間となっている。
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