スクウェア・エニックスは東京ゲームショウ2021 オンラインの最終日(2021年10月3日),スマホゲーム「NieR Re[in]carnation(ニーア リィンカーネーション)」(iOS / Android。以下リィンカネ)の公式生放送を配信した。
番組にはおなじみである司会の安元洋貴さんをはじめ,シリーズプロデューサーの齊藤陽介氏,シリーズ クリエイティブディレクターのヨコオタロウ氏,シリーズ コンポーザーの岡部啓一氏に加え,ディレクターの松川大地氏,シナリオライターの和田侑樹氏が登場した。
リィンカネ最新情報
まずは近々のアップデートについて,10月中にスクエニらしいボードシステム「伝承の石碑」を実装するとのこと。
こちらはキャラクターごとの(コスチュームに応じた)ステータス向上につながる育成要素で,既存のコラボキャラも対応する。
さらにママの部屋から“檻”に行く「マップ」が実装される。
こちらは今後のメイン画面相当になるよう調整中で,あわせてデイリーガチャやデイリークエストもより使いやすくするという。
11月中旬には,新アイテム「クエストスキップチケット」が追加される。これに伴い,今後はスキップ機能関連も充実していくようだ。
加えて「メモリーUI改善」として,メモリーの編制組み合わせ保存や自動売却,ソート機能の充実も検討しているという。
続いて,今秋公開予定のメインストーリー第2部「太陽と月の物語」のオープニングムービーがお披露目された。
本章は“現代風の東京に生きる制服姿の男女”が主人公という,これまでの世界観とはまったく異なる雰囲気になっている。
端的に言えば,「突然“檻”という異世界にやってきてしまい,東京に帰るための術を探しはじめる」といった姿を見せるようだ。
【 #太陽と月の物語 OP公開!】
今秋公開予定の「太陽と月の物語」OPムービーをお届け!#リィンカネ #NieR #TGS2021 pic.twitter.com/AZbcWwO6NC
— NieR Re[in]carnation (@NieR_Rein) October 3, 2021
本章は開始前にいくつか選択肢が提示され,結果に応じて“どちらかの主人公で遊ぶ(片方しか選べない)”という。ゲームを進めるといずれはどちらも選べるようになるらしいが,当分は片方だけのようだ。
いずれも太陽と月のキーワードとともに,男子高校生は母を,女子高校生は父をと,親との関係性も示唆されている。
なお,これまでのフィオやママなどの登場人物は「きっと出てくるのではないのでしょうか?」といったニュアンスで濁されていた。
物語はヨコオ氏が整理した情報をもとに,ニーアシナリオ班の和田氏がゼロベースから構築し,また若手ライターを中心に制作していったとのこと。その出来には,ヨコオ氏もうなっているらしい。
和田氏はそうした執筆作業の結果,学生時代のあだ名は「優しい世界」であったが,最近は家族から「愚かな虫」と呼ばれているとか(家に帰っても寝たら仕事に行くような忙しい生活模様を指して)。
音楽面はもともとのリィンカネの世界観を踏襲しつつも,物語自体の雰囲気もガラッと変わることを意識して,木管楽器や弦楽器などを用いたクラシックな演奏を重視したという。
それら新たなBGMについては,10月10日から公式YouTubeチャンネルなどで一部先行公開される予定だ。
最後にグッズ情報として,現在予約受付中で2022年に順次発売予定の「ぬいぐるみ<ママ>」「ぬいぐるみ<運送屋>」のほか,10月8日まで開催されるコラボカフェ情報,さらに岡部氏からは「NieR Replicant(ニーア レプリカント)」のLP Boxが紹介された。
こちらの音楽商品はアナログLPレコードではあるものの,インターネット経由でのダウンロード音源も付属するようなので,仮に再生機器を持っていない人でもPCなどで気軽に楽しめそうだ。
現代風な世界と檻がつながるらしい,まさかの「太陽と月の物語」。本日公開された情報だけでも,おのおのの心情から設定の考察まで,はかどるひとははかどることであろう。なお,配信は今秋予定とされているが,松川氏的に「秋って11月か,10月ですよね」とのことなので。
それなりに近いことを期待していてもよさそうだ。