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 アメリカの先月の農業分野以外の就業者数は21万人の増加に留まり、市場予想を大きく下回りました。

 アメリカの11月の雇用統計は景気の動向を敏感に反映する「非農業部門の就業者数」が前の月と比べ21万人増加しましたが、55万人程度の増加を見込んでいた市場の予想を大幅に下回りました。一方、失業率は0.4ポイント改善し、新型コロナウイルスの感染が本格的に拡大する前の去年2月以来の低い水準となりました。

 中央銀行にあたるFRBは物価の上昇を受けて今月の会合で量的緩和策の縮小ペースの加速を議論する方針ですが、今回の内容や変異ウイルス「オミクロン株」の経済への影響をどう評価するかが焦点です。