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新型コロナウイルスの影響で病院への「受診控え」が話題となっている。これをきっかけに、ビデオ通話を使って非対面で診察を受けられる「オンライン診療」を体験してみたいと思っている人も多いのではないだろうか。オンライン診療なら自宅や職場にいながらスマホで手軽に受診できるので、病院への行き帰りや院内での感染リスクを減らすことができる。

オンライン診療

とはいえ、実際の通院と比べてどうなのか、新しいサービスであるオンライン診療に不安を感じている人もいるだろう。そこで実際に、初めてオンライン診療を受診する模様を取材させてもらった。協力してくれたのは、肌荒れに悩みを抱えているというTakamiさん。都内で勤務する会社員の女性だ。

今回は、スムーズなオンライン診療を受けるため、KDDIの健康支援サービスアプリ「auウェルネス」を使用した。病院の検索から予約、受診、決済、処方箋の発行までアプリ上だけで完結できるという簡便さが特長で、初めてのオンライン診療にも最適だ。

auウェルネスのアイコン

本記事では、Takamiさんが「auウェルネス」を使い、オンライン診療を初めて受診する模様を取材させてもらった。そのレポートとともに、オンライン診療の便利さや「auウェルネス」の機能などを紹介する。

通常の病院探しより手軽!?検索から予約までスムーズに

そもそも、「auウェルネス」は、KDDIが提供している健康支援サービスアプリだ。オンライン診療にまつわる機能だけでなく、楽しみながら身体を動かすことができるサービスも充実している。

アプリをインストールし、身長や体重などの基本情報を登録。するとトップ画面が表示され、歩数や消費カロリーが表示される。プレゼント交換可能なコインがもらえる「チャレンジ」メニューは7日間継続ウォーキングや好きな距離が選べるランニングなど豊富な選択肢がある。

auウェルネス

今回はauウェルネスのオンライン診療の機能を使用し、Takamiさんとともに診療の予約を進めてみよう。アプリのトップ画面の右下にある[マイページ]をタップすると、[オンライン診療・服薬指導]サービスが表示される。

auウェルネス

次に、オンライン診療に対応する医療機関と処方箋送付先の薬局を検索。Takamiさんは「かかりつけの病院はオンライン診療に対応していないため、この機会に別の皮膚科で診察を受けてみたい」と初診を受け付けている皮膚科を選択。受診希望日や支払い方法を選択し、データを送信したら予約完了となる。

なお、予約時もしくは予約後に問診票を入力する必要がある。今回は受診するのが皮膚科ということもあり、患部の写真を添付した。診察時の大事な判断材料になるので、受診する際は添付するようにしよう。

auウェルネス医療機関の検索は、診療科や地域などの条件でも探すことができる

Takami「オンライン診療だと、自分の都合を優先させやすいのがいいですね。自宅で受診できるので受診日時を調整しやすいですし、自宅や職場近くにはない診療科を受診したいときも便利だと思いました。また、アプリも検索から予約までスムーズに操作できて、使いやすかったです。初診の場合は、問診票に記入して事前に送信するのですが、対面診療のときも記入しますし、内容も同じ印象なので特に手間には感じませんでした。」

auウェルネスの問診票

診療の内容も安心感も満足

受診当日は予約した時間の10分前になるとスマホに通知が届き、アプリを立ち上げてビデオ診察ルームに入る。

auウェルネス

今回、Takamiさんを診察するのは、八重洲形成外科・美容皮膚科の原かや院長。予約していた時間になると、診察を行う先生とのビデオ通話が始まった。
※受診する病院の状況によっては、予約時間から遅れることがあります。

「はじめまして。オンライン診療を申し込んでいただいたTakamiさんですね?」と簡単な本人確認を終えると、「では、さっそく始めます」とすぐに診療へ。事前に送った問診票をもとに、症状の変化があるかどうか、使用中の薬のトラブルの有無や残量などを確認していく。

auウェルネスのオンライン診療

ひととおり、今の状態を確認したところで、「症状は悪化していないし、事前にいただいた患部の画像データをじっくり拝見しましたが大きな問題はなさそうでした。今の薬でトラブルもないようなので、もう少し薬を続けて様子を見ましょうか」と先生。
医師が問診票をもとに、事前に症状について充分に検討を行ったうえでオンライン診療に臨んでいることがうかがえる。

auウェルネスのオンライン診療

最後に薬の処方を希望すると、診療の2、3時間後からビデオ通話を使ったオンライン服薬指導が予約可能になる。診察をした医師は患者が指定した薬局へ処方箋をFAXで送り、患者は実際に薬局へ行き服薬指導を受けて薬を受け取るか、薬局のオンライン服薬指導を受けた上で自宅への郵送を選んで、薬を受け取ることができる。診察を終えたTakamiさんに、オンライン診療の感想を尋ねてみた。

Takami「思った以上に便利だと感じました。診察内容は、現在通院している病院での対面診療とほぼ変わらないのに、今回は待ち時間が少なかったですし、オンラインで服薬指導を受けて薬の受け取りまで自宅でできるなんて本当にラクで安心です。この内容なら昼休みに会社で診療を受けることもできそうです。患部の診察についても、事前に送った画像で状態を把握していたと聞いて納得できました。

auウェルネスのオンライン診療

むやみにネットを検索するよりも早くて正確で安心

Takamiさんのオンライン診療への満足度は、かなり高かったよう。今回、診察していただいた原院長にも、医師から見た上手なオンライン診療の利用法を尋ねてみた。

原先生「『今すぐ病院に行くほどではないけれど気になる症状がある』というときは、手軽に専門家の診断を仰ぐことができるオンライン診療をおすすめします。自分の症状が気になってネット検索で手間と時間を費やすくらいなら、オンライン診療を受診したほうが早くて正確なので、安心していただけると思います。対応する医療機関も増えているので、たとえば火傷など急いで処置したほうがよさそうなときは対面診療、それほど緊急ではなさそうだけれど対面で診てもらったほうがよいか確認したいときはオンライン診療、などのように使い分けてみてはいかがでしょうか。」

では、医師に適切な診察を行ってもらうための準備や心がまえはあるのだろうか?

原先生「撮影可能な部位なら症状の画像と問診票を、診察以前に送っていただくことがとても重要です。ビデオ通話は対面での診察よりも得られる情報が少ないので、事前に詳しい情報をいただけるほうが的確に診断しやすいのです。また、自宅で受診する場合は、生活状態がわかるほうが診断の手助けになることもあるので、部屋を片付ける必要はありません。あとは、できるだけ通信環境のいい場所で受診していただけると、患者さまの声が聞き取りやすく、表情やしぐさも見やすくなるのでありがたいです。」

こうしてみると、診療対象となる症状は対面診療より少ないとはいえ、混雑や接触リスクを減らせて、待ち時間の負担も少なく、遠隔地でも診療を受けやすいオンライン診療は、受診側のメリットが非常に大きいといえる。

2020年4月に、時限的・特例的にオンライン診療の規制が緩和されて以来、2021年1月までのあいだにオンライン診療を実施する医療機関数は約1.5倍に増加。診療の対象も慢性疾患以外の症状まで範囲が広がり、医療機関によっては初診の受付も可能となった。今後、オンライン診療がさらに浸透すれば、従来の対面診療よりも気軽に利用する人が増え、病気の早期発見や早期治療が促されることも考えられるだろう。

オンライン診療を実施できるとして登録した医療機関数の推移オンライン診療を実施できるとして登録した医療機関数の推移(出典:厚生労働省「令和3年1月〜3月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果」)

一人ひとりへの提案を見すえて健康増進からヘルスケアまでを一本化

病院選びから薬の手配まで完結できる「auウェルネス」アプリならますます手軽なので、思い立ったときにオンライン診療を利用しやすいといえる。前述のとおり、オンライン診療だけではなく、このアプリにはランニングやウォーキングなど運動記録をグラフで見える化するなど、楽しく運動を続ける機能も搭載されており、エクササイズとヘルスケアが一体化しているのだ。どちらかに特化したアプリは数多くあるが、医療サポートも運動増進もひとつのアプリでカバーしているというケースは珍しい。

では、なぜこうした他に類を見ない健康系のアプリを、通信会社であるKDDIが開発しているのか。アプリ開発を担当したサービス統括本部の田口健太とサービス統括本部 ライフデザインサービス企画2部の石川洋平に、その背景を尋ねてみた。

KDDIの石川洋平(左)と田口健太(右)KDDI サービス統括本部 ライフデザインサービス企画2部の石川洋平(左)とサービス統括本部の田口健太(右)

「通信とライフデザインの融合を目指すKDDIでは、お客さまの生活に寄り添った新事業をつくっていこうという構想があります。そのなかで、健康医療というテーマに着目したのは、今や肌身離さず持ち歩く生活必需品となったスマートフォンが健康管理に役立つと考えたからです。

KDDIの田口健太

そこで、日々の健康生活をサポートしながら、いざというときには医療支援もできるアプリをつくりたいと考えました。元気な人も病気やケガをすることはあるし、病気になった人も健康を目指して治療をする。そのため、健康増進と医療支援はできるだけシームレスにしたかったんです。現段階では、健康増進から医療支援までひと通りのサービスが揃っていることは『auウェルネス』ならではの強みです」(KDDI サービス統括本部 田口健太)

「健康なときから『auウェルネス』を利用してもらうことで、いざ病気になったときにも『そういえば「auウェルネス」ならオンライン診療が受けられたな』と思い出してもらいやすいと思います。

KDDIの石川洋平

また、健康への取り組みは人によって本当にさまざまなので、その人にとってベストな活動を選んでいただきやすくするために、「チャレンジ」という機能では幅広いエクササイズから目標を決められるようにしています。健康になるためになにかをするのではなく、楽しんでいたら健康になっていたというのが理想なので、いかに健康活動やスマホ操作のハードルを下げるかにもこだわりました。また、医療支援としてはオンライン診療のほかに、『AI受診相談』や『いつでも健康電話相談』というサービスも行っており、こちらもスムーズに操作できるUIにしています」(KDDI サービス統括本部 ライフデザインサービス企画2部 石川洋平)

今後は、人それぞれの活動や健康状態に合わせたパーソナルな提案をしていくことも視野に入れている「auウェルネス」。オンライン診療から日々の健康維持までサポートしてくれるので、通院に不安を感じている人はもちろん、テレワークによって運動不足になっている人もぜひ利用してみてほしい。KDDIは、通信のチカラで誰もが楽しみながら健康と向き合うことが当たり前になる社会を目指していく。