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米国在住のアナリスト広瀬隆雄さんが解説! 9月以降、米国株が下げていますが、その理由としては中国の恒大集団がデフォルトしそうなこと、連邦債務上限引き上げ問題が解決してないこと、年内にテーパリングが開始されそうなことなどが指摘されています。しかし、投資の現場で一番問題視されているのは、このところ利益警告(業績の下降修正)を出す会社が続出している点です。その要因として多くの企業が挙げているのは、サプライチェーンが乱れて原材料や商品が届かず、そのためにインフレ圧力を生じ、企業のマージン(利ざや)が圧迫されている問題です。企業が利益警告を出す要因としては、世界的なエネルギー不足の問題も挙げられます。こちらも、サプライチェーン問題と同じく、複数の小さな問題が重なることで全体として大きな問題に発展しています。