もっと詳しく

 岸田新内閣が始動しましたが、どのような特徴があるのか?政治部官邸キャップの後藤記者に聞きます。

 今回の顔ぶれを見ると、40代の若手は2人、そして女性閣僚も3人が起用されるということで、一定のバランスを保った格好となっています。

 しかし、党執行部人事などとあわせて見ると、岸田氏の総裁選の推薦人であったり、総裁選で積極的に支援をした議員らが要職に起用される傾向は否定できません。

 総裁選を岸田氏と戦った党内の勢力からは、“論功行賞の人事”と冷ややかな意見も出ています。岸田新内閣とっては、まず衆議院の総選挙でどう戦っていくのかが最初の課題となります。

〈Q.岸田総理が総選挙の日程を、有力視されていた11月7日から1週間前倒ししたのはどうして?〉

 鮮度のあるうちに早く解散に打って出たほうが得策だ、そういった判断があったんだと思います。野党側は、甘利幹事長の5年前の“政治とカネ”の問題を追及する構えを見せるほか、コロナの状況もどうなるか分からない、こういった不確定要素がある中で、世論が様子見の段階で選挙を乗り切ろうという戦略がうかがえます。

 今夜の会見で、岸田総理は総選挙についても触れる見通しですが、与党党首としてどう選挙を戦っていくのか、早速、発信力が問われることになります。