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 トヨタ自動車が4日発表した令和3年4~6月期連結決算は、世界的な半導体不足などの逆風があるなかでも効率的な生産体制で新型車を相次いで投入したほか、営業面の努力も成果を挙げ、新型コロナウイルス禍からの回復を鮮明に印象づけた。にもかかわらず4年3月期の業績予想を据え置き、上方修正しない慎重な姿勢の背景には、半導体不足の解消やコロナ感染の収束が見通せないことへの強い危機感がある。