旅行コラムニスト・山下マヌーさんの目的達成旅のススメ。今回は、約2年ぶりに訪れたハワイの変化をレポートします。【The Bucket List 旅行者のための死ぬまでにやっておきたいこれだけのこと】
コロナ禍のハワイが変わったこと、変わらないこと
最後にハワイに行ったのは2019年の1月。以来22ヶ月。ようやくというか、やっとというか、遂にリアルにハワイへ行ってきた。2年という月日の間にハワイはどう変わり、なにが変わらなかったのか? COVID-19は、ハワイをどう変えてしまったのかを緊急レポート。
▲外国人ばかり。「日本人ばかり」から「日本人のいない」ハワイ。
「だって日本人ばっかりだから」。ハワイに行ったことのない(行かない)人にその理由を尋ねると、多くの人から返ってくる答えがこれ。
今は日本人の姿はまったくなく、メインストリートのカラカウア通りを歩いていても日本人観光客との遭遇率は、ほぼ0%。正面から日本人が来たと思っても、すれ違いざまに聞こえてくるのはハングル語(取材時の韓国は帰国時の自宅隔離がなくなり、かなりの数の旅行者が来ている様子)だったり。
アメリカメインランドから大量に観光客が来ていることもあって、街の賑わいは以前のように戻っているし、行列店もあったりして、2年ぶりのハワイは「なんにも変わってないじゃん」というのが第一印象。
…ところが、それは上辺だけで。変わっていないように見えて実はかなり変わっていたのでした。
日本より厳格! 飲食店への入店チェック
大きく変わっていたのが飲食店への入店方法。入店時にワクチン接種証明書と写真付きIDの提示はマスト。続けて住所(宿泊先)とフルネームと電話番号などの連絡先を書いたら入店を許される… と、日本よりかなり厳しくチェックされます。
これはアラモアナセンターやロイヤルハワイアンショッピングセンターのフードコートでも同じです。
12月1日以降、入店へのチェック及び人数制限が解除されたといはいえ、店舗は感染者を出したときのリスクを考え、このチェック体制を暫く続けるものと思われます。
ちなみに同じく12月1日からは、屋内外でのマスク着用はしなくても良くなり、店の入店者数制限も撤廃されるよう。
メニューは多くの店がQRコードでの読み込みスタイルに。これ、Wi-Fiが繋がっていないと読み込めません。次回のハワイではWi-Fiマストです。
フードトラック増殖中!
日本もそうだったように、COVID-19の影響で少なからずお店がクローズしたのはハワイも同じ。行き場を失ったシェフの中には、手軽に始められるフードトラック(日本ではキッチンカーと呼ばれていますが、アメリカではフードトラック)を出店する人も。
加えて一般の人々も様々なフードトラックを出店していて、ハワイの新たな装置となりつつあります。
世代交代するハワイアンクイジーン
閉店や休店、経営難に陥った中には名店もあり、働いていたシェフたちがこのタイミングで独立。自分の店を出店していました。
アラン・ウォン、サムチョイ、ロイズなどが完成させたハワイアンリージョナルクイジーンは、第2世代へと世代交代が進んでいるようであります。
元アラン・ウォンのシェフ、キーカ・リーがカハラモールエリアに出店した「Kapa hale」。
カリヒの名店「リリハ・ベーカリー」がインターナショナルマーケット内に巨大店舗をOPEN。
次のハワイでマストバイ。雑貨系、アート系SHOPも続々OPEN
COVID-19以前からすでに人気となりつつあった、ニック カッチャーがカイルアに出店。
サーフジャックホテル入り口横にあったオリーブ&オリバーが撤退し、BANKSが出店。
チャイナタウンの人気雑貨店だったOwens&Coも撤退(今はオンラインで販売)。その場所に移ってきたのは、同じくチャイナタウンの人気セレクトショップ、ロベルタオークス。
オーナーチェンジとなったホテルやバーも。エッグベネディクトが人気のカイマナビーチニューオータニのハウトゥリーラナイは、名前がハウトゥリーとなり、店の周りにあった白い柵もなくなり開放的に。ホテルもカイマナビーチホテルワイキキとチェンジ。
ハワイから感染者が減ったとはいえ、密は避けたいものだし、実は密を避けた場所にこそハワイらしい場所があったりします。
密を避けた場所=NO密な場所に濃密なハワイ時間があるということを、今回の取材でも改めて実感したような気がします。
ワイキキからクルマで約10分。秘密のブラックポイント
観光客ほぼノーマーク、ワヒアワエリア。
NO密で濃密なグランピングが登場。ただし、かなりマニアック。
12月14日19時から、ハワイ帰国緊急現地レポートをオンラインで開催決定!
ということで、業界一番乗り!? 2年ぶりのハワイ取材、帰国緊急レポートはこれでおしまい。変わったようで変わらないハワイ、変わらないようで変わったハワイ。
だけどやっぱり、ハワイはハワイ。2年ぶりでも優しく迎え入れてくれた… ような気がします。
まだまだ伝えたい新しいハワイの情報がたくさんあります。続きは12月14日19時から行うオンラインイベント(無料)でぜひご覧ください。視聴者参加の方に当たる今回取材で現地で購入してきたプレゼントも用意してお待ちしてします。