和歌山市で「紀の川」にかかる水道水の送水用の橋が崩落し、およそ6万戸が断水しています。和歌山市は給水車を出すなどの対応を急いでいます。
3日午後、和歌山市の「紀の川」にかかる水管橋と呼ばれる送水用の橋が中央付近で崩落しているのを異常を検知して現地調査に訪れた職員が確認しました。
長さが500メートル余りあり、直径90センチほどの水道管が2本通る橋は、「紀の川」の南側にある浄水場から北側に水道水を送る唯一の供給路となっていて、和歌山市の北部でおよそ6万戸が断水しているということです。
この影響で市教育委員会は、断水した地域にある市立の小中学校などの臨時休校を決めました。
スーパーなどではミネラルウォーターやペットボトルのお茶が品切れになっているところも出ています。
市によりますと、橋は昭和50年に設置され再来年に耐用年数を迎えるものの、先月までの月1度の目視点検では異常は見られなかったということです。
市は対策本部を設置し応急の復旧工事を進めるとともに、県内のほかの自治体にも応援を要請し、学校や病院などに給水車を出すなどの対応を急いでいます。