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三菱鉛筆は、主原料に紙を使用したインク収容管を用いたリフィルの開発に成功したと発表しました。紙を主原料にしたリフィルの開発は世界で初めてとするほか、開発は日本製紙と昭和丸筒の協力を得たとのこと。

 

この紙製のリフィルは、3層の独自開発紙と最外層のパーチメント紙で構成された、全4層構造を採用。開発では、使用するインクの浸透性やガスバリア性などのインクに関わる特性と、紙管の機械的性質である反発力やリフィルの巻き強度などにおいてテストを重ねたとしています。

 

開発の結果、インクが長期間リフィル内にあってもインク漏れや染み出し、巻き形状のほつれなどは発生せず、形状を維持することが可能な構造を実現したそうです。これにより、従来のリフィルに比べてプラスチックを約88%減らすことが可能になります。

 

使用されるインクは、なめらか油性ボールペンの「ジェットストリームインク」。加えて、インク量はジェットストリーム スタンダード(SXN-150系)リフィルの約1.6倍となっており、従来品に比べて長い期間使用できます。

 

なお、製品化については今回アナウンスされていません。今後市販されるのを楽しみに待ちたいところです。