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声優・藤原啓治さんの企画・発案による朗読劇「ほし×こえ」。プラネタリウムを舞台に星や宇宙をテーマにしたオリジナル脚本の朗読が聞けるスペシャルなイベントが、約二年ぶりにオンライン公演として開催される。

ひとつの物語を異なるキャスティングで楽しむことのできる本公演。その記念すべき公演に出演する柿原徹也さんとKENNさん、阿部敦さんと代永翼さんのWインタビューをお届け!

公演への思い、そして藤原啓治さんに寄せる思いを聞かせてもらった。

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古澤奏役・柿原徹也さん×青羽一羽役・KENNさんインタビュー

遥か遠くにある星空を身近に感じられるプラネタリウム。そこで演じられるのは、リアルで誰もが共感できる物語。

——『夏の夜の夢のまた夢』への出演オファーがあった時の感想をお聞かせください。

古澤奏役・柿原徹也(以下、柿原):今回の「ほし×こえ」は初のオンライン公演、僕自身も初めてとなるオンラインの朗読ということで、初めてのことに携わらせてもらえるのは非常に嬉しいなって思いました。

「ほし×こえ」という作品は何年も前からやらせてもらっているので、非常に思い出深いシリーズですし、お声がけいただけるのは非常に嬉しいですね。それに今回KENNちゃんと初めて一緒にやれるということもありがたかったです。

青羽一羽役・KENN(以下、KENN):僕は2019年に、西山宏太朗君と一緒にやらせていただいたのが、「ほし×こえ」との初めましてで。

こういったご時世にスタッフの皆さんが企画してくださって、こうやってまた「ほし×こえ」に参加させていただけること、そして今回は柿原さんとご一緒させていただけることがすごく嬉しかったです。

脚本は西山君とやらせてもらったのと同じものなんですけど、相手が変わるということで、とっても楽しみにしていましたし、また青羽一羽をやらせていただけるのは本当に嬉しいですね。

——『夏の夜の夢のまた夢』の脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか?

KENN:不思議な感じですね。僕は同じ役を演じるけど、相手が変わるので新鮮味もありますし。自分の中でまた同じ役をやれるということもあって、向き合うのがとっても楽しいです。それに自分の父親役として、藤原啓治さんとまたご一緒できるって言うのが本当に嬉しいなあっていうのがありますね。

——やはり二年前に脚本を読んだ時と今回とでは受け取り方も違ってきますか?

KENN:そうですね。物語の中に『星空はいつでも頭上にある。でも、見ようとする人にしか見えない』って言葉があるんです。

二年前も全力で臨ませていただいたんですけど、今回改めて読んでみるとまた違った印象があったので、やっぱり前回向き合った時とは、また違った気持ちがありますね。

——改めて物語と向き合ったことで、新しい発見もあったということでしょうか?

KENN:台詞の一つ一つもそうだし、物語を紡いでいく中で「脚本の方の意図ってこういうものなのかな」とか、「こういうことを伝えたいのかな」とかっていうのも、以前とは違った感覚がありましたね。自分の受け取り方も違いますし。

今日のリハーサルで初めて柿原さんと一緒に読ませて頂きましたけど、西山君とまた違う人が演じているから、当然アプローチも違いますし、そうなれば台詞のキャッチボールで僕自身の演技も変わっていくだろうし、そういった部分がすごく楽しかったです。

——柿原さんが脚本を読まれた時の感想はいかがでしたか?

柿原:「ほし×こえ」は毎回そうなんですけど、プラネタリウムというテーマがあるので、暗いところにポッと2つのスポットライトが差して、その中で物語が繰り広げられていく世界観が頭に浮かぶんですよね。

そこで描かれるのは僕らにとって、人生にとって、非常に身近なストーリーなんだけど、考えさせられる内容も多くて。

今回も十年という時を経て、二人の気持ちが揺れ動いたり変化したりするんだけど、最終的にはやっぱり包み込まれるようなストーリーで……。

いい物語をしっかり読ませていただいたなぁって気持ちになりましたし、これをKENNちゃんがどういうふうに演じるのかなぁって想像しながら読ませてもらいました。

KENN:どうでした? 想像と比べて。

柿原:そんなに外れてなかった(笑)。

KENN:だいたいこんな感じかなっていう(笑)?

柿原:そうだね(笑)。「夏の夜の夢のまた夢」は、以前にKENNちゃんが演じたことがあるっていうのを聞いてはいたんですけれど、僕、2019年の公演を観れてないんですよね。

だから今回どういう変化があるのかっていうのももちろんそうですし、時を経た二人の再会を描く、この物語をKENNちゃんがどういうふうに演じるのかっていうのも、僕は今回初めて聞くわけです。

そういったことも踏まえて、たった一時間弱の公演かもしれないですけど、プラネタリウムに入った時と出て行く時で、お客さんの気持ちの変化が生まれるようなストーリーだなって思いました。