ある日突然、家族の誰かが一人でトイレに行けなくなった、、、
「起こしてトイレへ連れていくこともできないし、どうしたらいいんだろう、、、」
そのような状態になった時、やったほうがいいことをまとめてみました。
※この記事は現在、介護福祉士として働いている友人に協力してもらい作成しました。
本当に自分ができるかを観察。無理はしない。
まず最初に、介護が必要ななった人(要介護者)の状態を観察したほうがいいです。
※急に寝たきりになった場合、理由が転倒されて激しい痛みがある場合や、声をかけても返事が返ってこないなどの場合は迷わず救急車を呼びましょう。
今回はおむつ交換について説明しますが、入浴介助なども理由は同じです。
理由は、いくつかあります。以下の状態の場合、まずは専門機関に相談しましょう。
・要介護者が骨粗鬆症や、トイレに行けなくなった理由が転倒して痛みがあり「痛いけど大丈夫!病院には行かない!」と病院へ行くことに強い拒否がある場合。→骨折や、状態が悪化する可能性がある。
・要介護者が大柄で、自分一人では仰向けから横へ向かすことができない。→介護者が腰などを痛める可能性がある。
・要介護者が感染症を持っている。→介護者に感染する可能性がある
などのリスクがあります。
ずっと続くことになったら続けられますか?まずは相談。
正直これが一番大切です。①の観察については、自分で判断しにくい場合も多くあると思います。観察した内容については相談時に現在の状況をお伝えすることができるので①番目に記載しました。
では、どこに相談すればいいのか?役所の窓口、またはお近くの地域包括支援センターがいいです。
地域包括支援センター(ちいきほうかつしえんセンター)は、介護保険法で定められた、地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関である。略称は「包括」。各区市町村に設置される。2005年の介護保険法改正で制定された。
センターには、保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士が置かれ、専門性を生かして相互連携しながら業務にあたる。
(引用元 地域包括支援センター)
おむつ交換に必要な物。
では、今後どうするかを相談してこれから介護認定をしてもらうことになったとしても、訪問介護などを受けるまでトイレに行けない場合、失禁や失便することになります。
ここでは、おむつ交換に必要な物を説明します。
・使い捨て手袋
ナイロン手袋よりもゴム手袋のほうが丈夫なのでおすすめです。
・テープ式おむつ
色々なメーカーの物がありますが、極端にサイズが合わない物以外は使用できます。
・尿取りパット
夜間こまめに交換出来なさそうであれば、「一晩安心」などの記載がある物は尿の吸収量が多いのでおすすめです。日中も使用できます。
・お尻ふき(ウェットティッシュのような物)
これは赤ちゃん用の物でも使用できます。トイレットペーパーだけでも良いですが、慣れていないと排便時の拭き取りに時間がかかったりします。
・新聞紙、ビニール袋
汚れた物は新聞紙で包み、ビニール袋に入れて封をして捨てると臭いが少し抑えられます。
おむつの装着、交換の手順。
では、道具が準備できたらおむつを装着する手順を確認していきましょう。
①テープ式おむつを広げ、パットを上にのせます。この時、テープ部分は皮膚が擦れると皮膚に傷がつく可能性があるため内側へ折っておきましょう。
②要介護者が横向きになるようお手伝いし、パットをセットしたおむつを要介護者側の半分はクルクルと横方向に巻いて、仰向けになった時におむつが体の中心のラインに来るように入れます。この時、テープがあるほうが背中側になるようにします。
③反対側に横向きになるお手伝いをし、クルクルを巻いたおむつを伸ばし、再度仰向けになってもらいます。
④足の付け根の部分(鼠蹊部)に隙間ができないようにおむつをあて、テープで止めれば完成です。
排尿、排便があった場合、尿路感染症予防に尿道の方から肛門にかけて拭き取りましょう。便の量が多い場合、まずはトイレットペーパーなどで取れるだけとってから、お尻拭きでふくとスムーズです。※デリケートゾーンや肛門部は強く拭くと傷がつく可能性があるので注意しましょう。
おむつ交換、パット交換時も上記の方法でOKです。余裕があれば陰部洗浄(ドレッシングを入れる容器などに熱すぎないお湯を入れて洗い流すこと)をすると尿路感染症予防になります。石鹸を使用してOKです。
YouTubeで、「おむつ交換」と検索すると解説付きの動画が複数出てきますので、とてもわかりやすいです!
まとめ
今回は、身近な人が介護が必要になった時、どうすれば良いか、自宅でおむつ交換をするにはどうするかを簡単にまとめてみました。
もっと詳しく説明すると、かなり専門的な内容になり長くなりますので今回は省略しています。
※おやつ交換は家族でもできますが、慣れていないと介護する側の人も介護される側の人も腰を痛めたり、骨が弱っている人の場合は骨折など怪我をしてしまうリスクもあります。まずは役所の窓口や地域包括支援センターに今の状態をお伝えするのがベストです。地域包括支援センターは各市町村に設置されていますので些細なことでも、ご近くの支援センターにご相談してください。