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ユニバーサルリレーは障害が異なる男女4人が100メートルずつ走り、タッチで次の選手につなぐ新種目で、性別も障害も様々な選手が走るパラリンピックの多様性を象徴する種目と言われています。

3日夜の決勝で全体4位で予選を通過した日本はアメリカと中国、イギリスの4チームでメダルを争いました。

1番内側のレーンを走った日本は視覚障害の選手が走る1走を務めた澤田優蘭選手がガイドランナーと一緒に懸命の走りを見せ、2走につなぎます。

腕や足に障害のある選手が走る2走の義足の大島健吾選手も前の選手を追い、練習してきたタッチワークをスムーズに決めて3走にタッチします。

脳性まひなどの選手が走る3走は高松佑圭選手が懸命の追い上げを見せて1番外側のレーンを走るイギリスとの差を詰め、アンカーの鈴木朋樹選手につなぎます。

タッチを受けた車いすの鈴木選手は最後までイギリスの選手と競り合いましたが及ばず、日本は47秒98のタイムで4位でフィニッシュしました。

しかし、2位でフィニッシュした中国の1走のガイドランナーが選手を引っ張るなどの違反を犯したとして失格となったため、日本の順位が繰り上がり銅メダルを獲得しました。

日本パラ陸上競技連盟の指宿立強化委員長によりますと、中国が失格となった理由は、1走の視覚障害の選手のガイドランナーが2走にタッチするときに選手を引っ張り、「選手に助力した」とみなされたためだということです。

中国は判定に抗議していて、審判によるビデオ判定が行われているということです。仮に再び判定が変わった場合、日本は抗議する方針です。