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生態系に大きな影響を及ぼしているものの、大量に捨てられることへの懸念を踏まえて、特定外来生物に指定されていない「アメリカザリガニ」やいわゆる「ミドリガメ」について、環境省の専門家会議は弊害をできるだけ軽減させる形で規制の仕組みを構築する必要があるとする提言をまとめました。

いずれも外来種の「アメリカザリガニ」や「ミドリガメ」と呼ばれる「ミシシッピアカミミガメ」は繁殖力が強く、ほかの生き物の生息場所を奪うなどして生態系に大きな影響を及ぼしています。

しかし、いずれもペットとしてすでに広く飼育されており、飼育や輸入、販売などを規制すると川や池に大量に捨てられる懸念があることを踏まえて「特定外来生物」には指定されていません。

こうした状況を受けて、外来生物の対策の在り方について検討を続けてきた環境省の専門家会議は3日まとめた提言で、大量に捨てられるといった弊害をできるだけ軽減させる形で、規制の仕組みを構築する必要があるなどと指摘しました。

提言を受けて環境省は、外来生物法を改正することも視野に入れ、具体的な規制の方法について検討を進めることにしています。