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月例更新までまだ日がありますが、Windows Update で更新をチェックしてみたところ、月例外更新 KB5006738 がヒットしたことから、この更新を適用後に ネットワーク共有プリンタ 問題( 0x0000011b エラー )はどうなるのか、確認してみました。

KB5006738について

Windows Updateの月例更新は毎月第2水曜日が通例ですが、月例更新日を待たずにイレギュラーな形で2021年10月26日付けでリリースされたのがこのパッチ、KB5006738です。

修正項目の中にはっきりと明記されてはいませんが、IPPに関する修正も含まれていることや、月例を待たないイレギュラーな配信であることからも、昨今話題のネットワーク共有プリンタ問題(0x0000011bエラー)に関する修正を含んでいるのでは、と勝手に期待しました。

 

Windows Updateから更新適用

Windows Update で更新プログラムのチェックをすると、次のように「オプションの品質更新プログラム」としてKB5006738が挙がります。

図1.Windows UpdateにKB5006738が挙がる

図1.Windows UpdateにKB5006738が挙がる

ダウンロードしてインストールをクリックします。

図2.KB5006738を適用中

図2.KB5006738を適用中

インストール後に再起動を促されるままにPCを再起動。再起動中の更新反映作業は少し掛かった印象です。

図3.KB5006738適用後再起動

図3.KB5006738適用後再起動

再起動後、Windows Updateの履歴を開き、KB5006738が「その他の更新プログラム」項の中で、正しく適用されたことを確認します。

図4.Windows Updateの履歴を確認

図4.Windows Updateの履歴を確認

win32spl.dllのバージョンを確認

前回、月例更新KB5006670適用により更新されたwin32spl.dllを少し古いバージョンへ入替えて、ネットワーク共有プリンタの不具合を解消しましたが、今回の更新でどうなったのか確認してみました。

図5.win32spl.dllの詳細を確認

図5.win32spl.dllの詳細を確認

今回の更新によりwin32spl.dllのバージョンが進んでおり、この状態でもネットワーク共有のプリンタを問題なく使えることを確認しました。これまでの経緯をまとめると以下の通りに。

Windows 10 21H1 64bit
%WINDIR%\System32\win32spl.dll

KB5006670直前版(共有プリンタ接続可)
  ver.10.0.19041.1266
  889,344 byte

KB5006670版(共有プリンタ接続不可)
  ver.10.0.19041.1288
  920,064 byte

KB5006738版(共有プリンタ接続可)←【今回】
  ver.10.0.19041.1320
  922,112 byte

 

以上より、今後はバッチによるシステムファイル入れ替えと言うトリッキーな手法を取らずとも、KB5006738をWindows Updateから適用すれば、これまで通りネットワーク共有プリンタを使えるようになります。

投稿 ネットワーク共有プリンタ問題を解決する定例外更新KB5006738がリリースされていたFun Scripting 2.0 に最初に表示されました。