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本日22:00より発売が開始されるAlder Lake-Sの最上位モデル、Core i9-12900Kについて8.0GHzまでオーバークロックが可能なようです。

エクストリームオーバークロックで8.0GHzを達成

HiCookie overclocks Intel Core i9-12900K to 8GHz and DDR5 memory to 8300 MT/s – VideoCardz.com

HWBOTによると、Core i9-10900KやCore i9-11900Kそれぞれで記録されている最大の動作クロックは前者が7707MHz、後者が7334MHzとなっています。この値については、Comet Lake-Sが登場して数年、そしてRocket Lake-Sが登場して8か月となっていますが、この記録が破られる気配はありません。

ただ、そんな中で本日11月4日の22:00より発売が開始されるIntelの最新鋭プロセッサ、Alder Lake-SについてエクストリームオーバークロッカーでもあるHiCookie氏がCore i9-12900Kを8000MHzでの動作を達成させたようです。

マザーボードはGIGABYTEのAORUS Z690 Tachyonを搭載

今回、出現したオーバークロックの記録はGIGABYTEのAORUSスペインの公式Twitterアカウントより判明しています。


Core i9-12900Kが記録した動作クロックとしては8.0GHzがHiCookie氏によって達成されています。この値については2015年から熟成に熟成を重ねた14nmプロセスを利用したRocket Lake-SやComet Lake-Sなど従来モデルのCPUでも達成が出来なかった速度となっています。

また、HiCookie氏はCPUのオーバークロックの他にAlder Lake-Sで初めて採用されるDDR5メモリーのオーバークロックにも挑んでいます。どのメーカーとモデルのDDR5かは不明ですが、この時の最高記録については定格の2倍付近にあたる4.1GHzにまでオーバークロックされた記録が残されています。

Alder Lake-Sについては、新しいアーキテクチャーの採用に留まらず、P-CoreとE-Coreを搭載したハイブリッドアーキテクチャー化、10nm化など新しい技術が多く投入されています。

一般的にこのような新技術は熟成がされておらず、オーバークロックをする上では不利と言われていますが今回のCore i9-12900Kでは従来モデル以上のスコアを記録しているため、オーバークロック耐性については非常に高いポテンシャルを持っているかもしれません。今後、どこまで伸びるのか期待です。

なお、オーバークロックなどの詳細についてはレビューが解禁される11月4日22:00以降に判明するものと見られています。

GIGABYTE専属のオーバークロッカーであるHiCookie氏

今回、Core i9-12900Kで8.0GHzを達成したHiCookie氏については、出演しているGamers Nexusの動画で紹介されているプロフィールを確認すると、台湾に本社を置くGIGABYTEの社員であり、GIGABYTE内で唯一エクストリームオーバークロックについて研究開発を行う人のようです。

GIGABYTEの中の人という事で、彼の職場はエクストリームオーバークロックを行うための設備が充実しており、水冷用の水を冷やす冷却器、殻割り+焦げた跡付のIntel Xeon W-3175X(約60万円)や試作マザーボード、液体窒素用パーツが置かれているなどなかなかな光景が広がっています。

詳細はGamers Nexusの動画で確認ができます。

 

 

Core i9-12900Kをはじめ、Alder Lake-Sシリーズ CPUは本日11月4日22:00より発売やレビューなどが解禁されますが、AORUSが公開したオーバークロック記録を見る限りかなり耐性は良さそうです。もちろん、8.0GHzの達成には液体窒素など一般的なユーザーが使う水冷や空冷とは大きく環境が異なりますが、恐らく適切に冷却さえ出来ていればかなり高い動作クロックを狙う事は出来るかもしれません。

もちろん、高い動作クロックと引き換えに消費電力についても覚悟しなければなりませんが、ロマンを求める方には最高のCPUとなるかもしれません。

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