アメリカン・エキスプレス・カードをかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは8月4日9時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
確認されているフィッシングメールの件名は「【American Express】カードご利用金額のお知らせ」。メールの本文は以下のような内容になっており、本人確認のためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。
アメリカン・エキスプレスのカード会員さまへ
平素は、アメリカン・エキスプレスのカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。2021/07/30現在のカードご利用金額をお知らせいたします。
(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)
誘導先はアメリカン・エキスプレス・カードの会員向けログインページを装ったウェブサイトで、ユーザーIDとパスワードの入力が求められる。入力すると、15桁のカード番号と4桁のセキュリティコード、カード有効期限、3桁のセキュリティコード、4桁の電話用暗証番号の入力画面が続けて表示され、最後にオンラインサービスのパスワード再設定が求められる。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。
- https://americanexp●●●●.com/
https://www.ameri●●●●.cn/
https://www.ameri●●●●.jp/
同協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。