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健康志向の高まりでヘルシーなフードが人気だが、その一方で、高カロリー&高糖質“罪深い”グルメも盛り上がっている。特にパン業界では多くのヒットが誕生! そのなかから4つを紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します!

旅するパンマニア

片山智香子さん

食べ歩いたパンは1万個以上。テレビや雑誌への出演に加え、YouTubeで動画も配信している。羽田空港マニアでもある。

 

インパクトがある見た目でも味を想像できるから人気に

旅行は無論、近場での外食さえはばかられる昨今。テイクアウトで楽しめるパンは相変わらず人気だ。なかでもギルティなパンが人気を集めているのは、“プチごほうび需要”があるからだと片山さんは語る。

 

「相変わらずストレスの溜まりやすい日々が続いているので、多少の罪悪感があっても心が満たされるものを食べたい人は多いです。とはいえ、まったく予想がつかない味のものには挑戦しにくい。特にいまのような不安定な時期はなおさらです。そういったニーズを受け、インパクトのある見た目ながらも味の想像がつくパンが流行っています。これはお店にとってもメリットで、たいていのベーカリーであればいつも仕入れている食材で作れます。つまり参入障壁が低いのです。なかでもマリトッツォは形や使っている食材がシンプルなので、アレンジもしやすい。今後も進化系が登場すると思いますね」(片山さん)

 

【トレンドのツボ】罪悪感があってもつい食べてしまう、ギルティな食べ物で自粛ストレスを発散!

コロナ禍で行われたスイーツを食べることについての調査では、「罪悪感を感じる」「体重が気になり抑えている」と答えた人よりも、「体重が気になってもつい食べてしまう」人のほうが多かった。我慢せず食べることでストレスを発散しているのだ。

 

■スイーツを食べることに対する気持ち

出典:クロス・マーケティング 調査対象:20~69歳の男女1100名 調査期間:2021年4月2~4日

 

その1【マヌルパン】ガーリックバターとクリームチーズをふんだんに使ったカロリー爆弾

クリームチーズを挟み、溶かしたガーリックバターに漬け込んでから焼く、高カロリー&濃厚な味わいのパン。韓国発祥で日本のベーカリーにも登場。

 

俺のBakery

俺の罪悪パン

2052円(5個)

人気インフルエンサー「ウルフ」氏が監修した、日本における火付け役。店頭では2週間で1万個、通販では1800個が11分で完売。通販限定で8月31日まで販売中だ。

 

 

YouTubeには手作り動画も!

 

その2【青果店発フルーツサンド】プロお墨付きの高品質な果物とクリームをたっぷりサンド

愛知県の青果を得意とするダイワスーパーが発売し、全国的に話題となった絵力抜群のサンド。目利きが仕入れた新鮮な果物を使用する。

 

ダイワスーパー

八百屋の作る本気のフルーツサンド

旬の果物をふんだんに使用。東京では中目黒と恵比寿の支店で購入できる。カラフルなサンドがズラリと並ぶ姿は圧巻。ネット通販もある。

 

その3【新形状カレーパン】油が染みた罪深きパンがいままでにない形状に!

クルトンをまとった個性派なカレーパンがヒット。ほかにもベーグルカレーパンや食パンカレーパンなど、ニュータイプが続々登場。

 

小麦の奴隷

ザックザクカレーパン

250円

ホリエモン発案店が作るカレーパン。クルトンのザクザク食感を楽しめる。開業3か月で1万食販売、「カレーパングランプリ2020」では金賞を受賞。

 

その4【進化系マリトッツォ】今年のトレンドスイーツは第2フェーズに突入

今年の大ヒットスイーツであるマリトッツォは、アレンジを効かせた商品へと進化。流行り廃りが激しい業界だけに変化も著しい。

 

しずおか弁当(しず弁製菓部)

プリンアラモードッツォ(左)/チョコプリンアラモードッツォ(右)

各650円

静岡県の同店ではマリトッツォを発売したところ、1日100個売れと大盛況。新たにプリン、クリーム、フルーツを挟んだ進化版も新開発。

 

ファーストキッチン/ウェンディーズ・ファーストキッチン

メロトッツォ

350円~

生地にメロンパンを使い、クリームにはコク深いマスカルポーネチーズを使用。味はプレーン、ティラミス、抹茶あずきがある。